古くなった実家、遠く離れた場所にある空き家。家の解体工事を考えたとき費用を安くするには、どうすればいいのかと考えられることでしょう。
また、インターネットで簡単に見積もりできるサイトから、家の解体工事費用の見積もりを取ったところ「こんなにかかるの!」とビックリして、取り壊しをするかどうか迷っている。そんな方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、解体工事を専門に行っている神奈川の石井商事が、家の解体工事費用を少しでも安くする方法と、解体工事に関する注意点についてお話していきます。
目次
1: 家の解体工事費用を安くするポイント
家の解体工事費用を安くするポイントには、大きく分けて3つあります。
一つずつ簡単にご説明していきます。
(1)相見積もり
車を購入するときでも、家具を購入するときでも、デジタルカメラを購入するときでも、少し高額なものを手に入れようと考えているなら、誰でも複数のお店の値段をチェックして比較するはずです。
解体工事に関しても同じことが言えまして、解体工事の費用は業者によって幅が広いことがあります。
これは石井商事のある神奈川だけではなく、東京でも京都でも博多でも同じです。
どうして業者によって費用に幅があるのか、詳しいことは後からお話いたしますが、このような事実があるため、あなたが解体工事を検討されているのなら「相見積もり」を行ってほしいのです。
ただ、ここで覚えておいていただきたいのは、相見積もりをするときには次の注意点を守られる方が、あなたの負担が軽減されるということです。
[1]相見積もりする解体業者は多くて2~3社にしておく
[2]相見積もりを依頼する解体業者には、全て同じ条件を伝える
[3]相見積もりを依頼するとき、一緒に解体工事の建設業許可を持っているのか確認しましょう
この3つのポイントが大切です。たくさん相見積もりをすると、得になりそうに感じる人もいるのですが、実際には現場での立ち会いが必要になりますので、あなたが何度も現場へ向かう必要が出てきます。これは結構な負担ですし面倒ですよね。
また、相見積もりを依頼する業者へ、別々な条件を伝えると見積もり内容もバラバラになるため、比較が大変難しくなります。
3つ目の「解体工事業許可」を持っているかどうかですが、許可をもっていない業者なら、解体工事を頼むのはちょっと待った方がいいですから、見積もりを確認する前に「選ばない」という選択ができて大変便利です。
(2)値段交渉
各業者さんから見積もりが揃った段階で、値段交渉を行いましょう。
ここで注意しておくことは、値段交渉へ入った瞬間に大幅な値引きをしてくる業者です。
こうした業者は、最初から「値引きする」ことを前提に見積もりを作っている可能性が高いですから、あなたへ最初に提示した費用は「適正価格」ではないかもしれません。
「何も言われなければ儲かった」そんなことを考えている可能性もあるのです。
値段交渉はしても良いと私は思います。ただ、交渉したときの値引き額だけではなく、業者の反応や対応にも注意してもらいたいと思います。
優良な業者ほど「適正価格」を最初から提示します。ということは値引きできる幅がほとんどゼロだということです。
ここでの判断が、安心して工事を任せられるかどうかの分かれ道になることもあります。
(3)作業内容の確認
費用に関わることで知っておかれると良いのが作業内容です。
見積もりの中には、具体的にどのような工事をするのかが明記されているはずです。この中から「自分たちでもできること」を教えてもらいましょう。
時間と体力で解決できるなら、作業内容から外してもらうことで費用の負担を少しでも軽くできることになります。
(4)「安い=良い」になっていないか
「解体工事費用がめちゃくちゃ安い業者が見つかった!」
大変うれしいことだと思います。でも、ちょっと待ってくださいね。
どうしてその業者だけが「びっくりするほど安い費用」なのでしょうか?
相見積もりをした中で、飛び抜けて安い業者には「どうして安いのか」理由を聞いておきたいですね。
正しい理由なら問題ありませんが、正当な理由が答えられないとか、「うちはがんばってるからなんです」というような抽象的な理由であれば要注意です。
「がんばってる=不法投棄している」ということも考えられます。
「がんばってる=無理な人員で事故の多い工事をしている」ということも考えられます。
解体工事は、家を取り壊す工事だけではありません。取り壊した後に土地活用するための工事です。そのためには、後でトラブルになるようなことは避けないといけません(リスクの回避です)。
「安い=良い」になっていないかを確認すること忘れないようにしましょう。
2: 解体工事で相見積もりする理由
ほとんどの方が「少しでも安いところがわかる」という理由を思いつかれることでしょう。
しかし、解体工事の相見積もりには別の理由もあります。それは「適正価格帯がわかる」ということです。
解体工事の内容は、完全オーダーメイドです。というのも、住宅に同じものは存在しないからです。また、全く同じ土地の条件というところもありません。
そのため、目安はあくまでも目安であり、本当に適正な費用というのは大変分かりづらいものなのです。
このような特性があるため、どうすれば適正価格がわかるのかというと、複数の業者さんに見積もりをしてもらうことなんです。
腕の良い、信頼できる業者さんであれば、おおむね同じくらいの見積もりが出てきます。後は企業努力であったり、工事の丁寧さやこだわりによって上下したりすることになります。ここはあなたの価値観と合うかどうかです。
相見積もりは、ただ「安いところを見つける」だけではなく、本当に信頼できるところを見つけだすための理由でもあるのです。
3: 解体工事で値引き交渉できる?
これは気になることだと思います。現場で仕事をしている私から実際のところをお話します。
(1)基本的には難しい
こういってしまうと身も蓋もありませんが、石井商事の場合は最初から適正価格を提示していますので、「値引き交渉は難しい」というのが答えになります。
ただ、お客様のご予算などを考慮して、できるだけ工事内容を工夫し、ご希望に添える努力をさせていただくことはございます。
(2)負担を軽くできる方法を検討しよう
工事費用の負担を軽くするためには、自治体の補助金や助成金を活用する方法もあります。
これは地域や期間によって変化がありますので、全国どこでも利用できるものではありませんが、解体工事を行う地域の自治体へ確認してみるのがおすすめです。
また、地域に根付いた業者さんなら、こういったことは詳しいので見積もりを依頼するときに教えてもらうのも良い方法です。
4: 解体工事の作業削減アイデア
解体工事の費用負担を少なくするためのアイデアがあります。
(1)自分で専門業者へ依頼
解体工事を依頼するとき、住宅販売会社や不動産会社を通さずに、ご自身で解体工事専門業者へ依頼されると、中間マージンと呼ばれる費用の負担が必要なくなります。
あなた → 住宅販売会社・不動産会社 → 解体工事業者
このような流れだと、あなたは「解体お願いします」と住宅販売会社や不動産会社へ電話するだけで後は勝手に話が進みますが、住宅販売会社や不動産会社は解体工事業者へ仕事を紹介した「手数料」を受け取ることになります。これが中間マージンです。
しかし、
あなた → 解体工事業者
このようにシンプルであった場合、間の会社はいませんので中間マージンは発生しません。仮に中間マージンが20万円だったとすると、そのお金で別のものが購入できるかもしれません。
解体工事をした後に、新築を建てられるのならインテリアへプラス20万円使えることになります。
(2)自分で捨てられるものは工夫して廃棄
解体工事のとき、自分たちで捨てられるものは自分たちで廃棄しましょう。
タンスなどの大型で重いものは、解体工事業者へお願いするのが安全ですが、家庭ゴミや小さなものは、地域のゴミ捨てで出すとか、リサイクルショップへ持ち込むとか、地域のゴミステーションへ持ち込むとかで、解体工事にかかる「廃棄処分費用」の負担を減らすことにつながります。
ちょっとしたことですが、積もり積もると大きな費用になります。解体工事までに計画的な廃棄を行いましょう。
5: こんな業者はちょっと考えましょう
解体工事業者を選ぶとき、ちょっと考えてもらった方が良い特徴をお話します。
(1)対応が遅い
電話やメールで問い合わせをしたのに返答が遅い。
見積もりを依頼したのに、1週間経過しても返答がない。
こういう業者さん、仕事で忙しいのかもしれませんが、お客様としては困った状態になってしまいます。
対応が遅いということは、計画的に仕事をされていないのか、目の前にことしか興味がないのか、どちらかの可能性が高いものです。
快くつき合える可能性が低いですから、ちょっと考えた方が良いでしょう。
(2)広告が多い
新聞やインターネットで広告の多い業者さんがあります。石井商事としてはある意味「うらやましいな」と感じることではありますが、裏返して考えると
「それだけ広告費用を使っている」
ということでもあります。会社を経営しているとわかりますが、広告費は経営に大きく影響します。想像以上に費用がかかるのです。
広告費で費用が毎月かかるということは、広告費で使った費用をどこかで回収しないと経営はできません(会社が存続できません)。
では、どこで回収しているのかというと、工事費用に上乗せし回収しているはずなんです。
「広告でたくさん見かける=安心」
という印象はあると思いますが、その安心は費用となり、あなたの支払いに含まれている可能性もゼロではありません。
(3)下請けに出している
自社で解体工事をせず、工事は下請けに出しているというところもあります。
この場合、あなたが支払う工事費用分の仕事がされるとは限りません。
あなた → 解体工事業者 → 工事をする下請け業者
という流れになるため、真ん中の解体工事業者は「手数料」を引いて下請け業者へ仕事を依頼します。
仮に、150万円の工事費用をあなたが支払ったとし、手数料が20万円だったなら、下請け業者は130万円もらっていることになります。
ここで意識の差が出てきます。あなたは150万円の工事を期待していますが、工事を行う下請け業者は130万円の工事をします。当然ですね。
当然、良心的な解体工事業者もいらっしゃいますし、きちんと仕事をされる下請け業者さんもあるかもしれません。でも、油断するとこのようなことにもなりますので、できるだけ下請けではなく自社で工事をされているところの方が安心しやすいということになります。
6: 気になる解体工事の費用目安とは
家の解体工事費用は、
- 住宅の構造がオーダーメイド
- 住宅の状態がまちまち
- 立地条件がまちまち
- 廃棄物の量がまちまち
ということから、本当に目安になってしまいます。石井商事の経験から申し上げますと、住宅1軒の平均費用は150万円くらいと言えます。
(1)建物の構造から見た目安
木造住宅や鉄骨住宅、鉄筋コンクリート住宅での費用目安を見ておきましょう。
- 木造住宅:3~6万円/坪
- 鉄骨住宅:4~7万円/坪
- 鉄筋コンクリート住宅:5~10万円/坪
(2)地域による目安
石井商事のある神奈川県横浜市ですと
- 木造住宅:約4.5万円/坪
- 鉄骨住宅:約6万円/坪
- 鉄筋コンクリート住宅:約8万円/坪
東京都ですと
- 木造住宅:約5万円/坪
- 鉄骨住宅:約6.5万円/坪
- 鉄筋コンクリート住宅:約9万円/坪
このように変化します。関東の近い距離でこのような違いがありますから、関西圏や九州、東北地方なら、目安費用も違ってきます。
このような事実がありますので、遠く離れた空き家を解体される場合には、解体する家のある地域の解体工事業者さんへ見積もりをお願いしましょう。確かな費用がわかります。
7: まとめ
家の解体工事費用を安くする方法と注意点を紹介しました。
できるだけ費用の負担を少なくするための工夫や、適正価格を知るための相見積もりを実践し、後悔しない解体工事を進めていただきたいと思います。
もし、神奈川県内で解体工事を検討しているけれど、知り合いもいないので相談できるところがないという方は、石井商事までご相談ください。
しつこい営業や無理なセールスは一切行っておりません。あなたのご希望や予算をお聞きし、最適な解体工事の計画や費用目安をお伝えさせていただきます。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。