建物の解体を検討し始めたときに、おそらく多くの方が最初に気になるのが、結局一体いくらかかるのかという費用の部分だと思います。

解体工事の費用には、ある程度の相場があるものの、実際に見積もりを取ってみると、思っていたより高いと感じるケースもあれば、同じくらいの大きさの建物であっても費用が抑えられているように感じられる場合があります。
そのため、とあるサイトで見た【坪〇〇万円!】という書き方に踊らされて見積もりをとったのに、驚くほど高額な見積もりが出てきて「サイトに書いてあることと違う…」と困惑された方もいらっしゃるかもしれません。
はじめての解体工事ともなると、「なぜそのようなことになるのか分からない…本当に大丈夫なのだろうか…」と不安に思われることでしょう。

解体工事はただ建物を壊すだけの作業だと思われがちですが、実際には、周囲の環境や安全対策など、さまざまな要素を考慮しながら慎重に進めていく必要があるため、皆さまが抱くイメージよりも繊細な部分も持ち合わせています。
そのため、条件や状況次第では作業の工数が増えることもあり、結果として費用が高くなることも珍しくありません。
そのことを知っているだけでも安心感が違うかと思いますが、大抵の方は解体工事がはじめてであまり詳しく知らなかったりするため、想像とのギャップが生まれてしまうというわけですね。
そこで今回は、解体費用が高くなりやすい家の特徴について、よくあるケースとともにご説明していきたいと思います。
これから解体を検討されている方は、ぜひ見積もりを取る際の参考にしてみてくださいね。
1. 立地や敷地条件によって費用が変わる
先ほどお話したように、解体費用を決めるうえで大きく影響してくるのが【建物の立地】や【敷地の条件】などです。
たとえば、
・前面道路の幅が狭い
・住宅が密集している
・路地の奥に建物がある
・敷地に高低差がある
このような条件ですと、状況によっては重機や車両が敷地に入っていくことができない、なんてことがあります。
もしも重機が入れないとなると、作業は人力で進めていかなければなりません。
手壊しの解体は案外骨が折れる作業も多く、どうしても作業内容に応じた【時間】と【人手】が必要になります。
そのため、結果として重機での解体よりも人件費などが高くなってしまうというわけです。
また、あまり多いケースではありませんが、敷地に高低差がある場合などは、ラフタークレーンなどを手配して重機を吊り上げてもらうこともあります。
万が一そのような方法をとるとなった場合も、その分の費用が別途発生します。
このように、立地の条件や敷地の条件があまり良いとは言えない時には、作業計画や人員配置、安全対策・近隣対策などにも十分な配慮が求められます。
解体工事において大事なものは色々とありますが、私どもは【安全第一】であることが何より大事だと考えています。
これは、おそらく全ての解体業者さんの共通認識だと思います。
ですので、立地等を理由に安全を確保するための費用が別途必要ともなれば、それは削減することはできないということになります。
もしも、皆さまが取り壊しを検討されている建物が上記のような条件に当てはまる場合には、安全に工事を進めていくために費用が別途かかる可能性が高いという認識を持っておくだけでも、大きなギャップを感じずに済むかと思います。
2. 建物の構造によって費用が変わる
解体費用に影響するポイントとして、もう一つ知っておきたいのが【建物の構造】です。
普段、皆さんがあまり意識することはないかもしれませんが、建物にはいくつか種類があり、それぞれ構造が異なっています。
代表的なものとしては、
・木造
・軽量鉄骨造
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート造(RC造)
などが挙げられます。
こうした構造の違いというのは単に建物の強さや耐久性が異なるだけでなく、解体するときの進め方や手間にも大きく関わってきます。
例えば、日本の一般的な住宅で最も多い木造住宅は、比較的解体がしやすい構造といわれています。
というのも、木材は重機での作業が進めやすく、なおかつ分別もしやすいため、全体的に作業効率が良く、スムーズに進められることが多いからです。
そのため、同じ広さの建物で比較した場合、木造住宅は他の構造に比べて解体費用が抑えられるケースが多い傾向にあります。
ただし、ここで気を付けていただきたいのが、「木造=必ず安い」というわけではないという点です。
というのも、実際の現場では、
- 増改築が何度も行われており、建物の形が複雑になっている
- 基礎が頑丈に造られている
といったケースも珍しくありません。
このような場合には、解体の手順が増えたり、作業に時間がかかることもあり、結果として木造住宅であっても費用が高くなることがあります。
そして、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物になると、またすこし事情が変わってきます。
これらの構造に関しては、非常に頑丈に造られているため、木造にくらべて壊す作業そのものに手間がかかりますし、それに伴って作業時間も長くなる傾向にあります。
さらに、使用する重機もより大型のものが必要になったり、素材ごとの分別にも時間がかかるため、どうしても工程が増えて時間がかかってしまうんですね。
その結果として、木造と比べると解体費用が高くなるというわけです。
このように、建物というのは一つひとつ構造や状態が異なりますので、「同じ大きさだから同じ金額になる」というわけではありません。
だからこそ、解体工事の見積もりは、実際に現地の状況や建物の状態、必要資料などを十分調査したうえで、どのように解体していくのがベストかを考えながら作成されていきます。
もし「ネットに書いてある家と同じくらいの大きさなのに、どうして金額が違うんだろう?」と感じた場合には、こうした建物の構造の違いが関係している可能性もある、ということを思い出していただけると理解しやすくなるかと思います。
3. 付帯物や残置物が多いと費用がかかる
解体工事では、建物本体を壊すだけでなく、付帯物の撤去も費用に影響してきます。

付帯物とは、例えば次のようなものです。
- ブロック塀
- フェンス
- カーポート
- 物置
- 庭木
- 土間コンクリート
- 門柱や門扉
こういったものは建物の解体とは別扱いになるため、撤去する場合にはそれぞれに応じた費用が発生します。
もちろん、解体後の計画によっては「一部残しておきたい」という方も多くいらっしゃいますので、その場合は必要な部分だけ撤去することも可能です。
いずれにしても、「どこまでを撤去したいのか」によって金額は変わってきますので、あらかじめ考えておくことが大切です。
また、もう一つ見落とされがちなこととに、残置物の撤去があります。
建物の中や外に、家具や家電などのいわゆる生活残置物が残っている場合は、解体工事が始まる前までに処分していただかなければなりません。
タンスやソファといった大きなものはもちろんですが、細々した生活用品も含めると、想像以上の量になることも少なくありません。
「解体のときに一緒に処分してもらえませんか?」というご相談をいただくことも多いのですが、こうした生活残置物は「一般廃棄物」に分類されるため、処分には市区町村ごとの許可が必要になり、その許可を有している解体業者はあまりいません。
ですが、専門の業者を利用しようとすると、人によってはここでまとまった費用が発生してしまうことがあるのです。
残置物の撤去は、解体工事そのものの費用とは別にはなりますが、工事を進めるうえでは必要になる工程のひとつでもあります。
少しでも解体に伴う総額の費用を抑えたいという方は、自治体のゴミ出しの日に小まめに出したり、他人に譲ったりリサイクルショップを活用するなどして、ご自身で処分を進めておくのがおすすめです。
石井商事ではオリジナルのサービスとして、一部の生活残置物の処分を無料にて承っております。
弊社にご用命いただきました際には、ぜひご活用いただければと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
ひとくちにお家の解体工事といっても、多種多様な環境のもとに建っているものを取り壊すわけですので、一つとして同じ工事はありません。
そのため、解体費用も単純に建物の大きさだけで決まるものではなく、
・立地や敷地の条件
・建物の構造
・付帯物や残置物の有無
といったさまざまな要素が重なり合って、最終的な金額が決まっていきます。
インターネットなどで見かける「坪〇〇万円」という目安は、参考のひとつにはなるものの、実際の現場ではそれだけでは判断できない部分が多くあるのが実情です。
見積もりを取った際に「思っていたより高い」と感じることがあったとしても、その背景にはきちんと理由があるケースがほとんどです。
解体工事は決して安いものではありませんので、理由をきちんと理解し、内容に納得したうえで進めていくことが何より大切です。
もし見積もりの中で分からない点や気になることがあれば、そのままにせず、遠慮なく業者に確認してみてください。
しっかりと説明をしてくれる業者であれば、その疑問にもきちんと向き合ってくれるはずです。
今回の内容が、これから解体工事を検討される皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。













とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。