びっくり!!解体の廃棄物がいまだに不法投棄されています

廃棄物投棄

平成24年度の調査結果を見てみると、産業廃棄物の不法投棄の約80%は、なんと建設廃棄物で占められているそうです。

解体工事の不法投棄2

不法投棄ってどういう事かというと、廃棄物を他人が所有している野や山に黙って捨ててしまうこと!
ふつうの常識では考えられないありえない話しなのです。

では、いったい誰が不法投棄をするのでしょうか?

規模の大小はありますが、建設業者・解体業者・廃棄物を受け入れる側の中間処理業者そして最終処分業者と廃棄物の発生から処分に至るすべての過程の業者が不法投棄の行為を行ってきた実例があるんです。
ちょっとビックリしちゃいますよね。

不法投棄が多い、解体廃棄物

どうして不法投棄が後を絶たないのでしょう?

  • なくなる物にお金は掛けたくないという国民の意識
  • 十分な処理費用が与えられない現実
  • 最終処分場の枯渇による処分費の高騰
  • 利益追求だけしか考えない業界のモラル

経済先進国と言われている日本ですが、経済の発展に伴って大きく成長していった産業活動、そこから排出される大量の産業廃棄物の処理を真剣に考えてこなかった事が最大の原因だと思います。

解体工事の不法投棄1

いま大きな問題となっている原子力発電も同じこと、使い終わった使用済み核燃料の処理場もないまま始まった原子力による発電事業。
作る技術はあっても処理できないのであれば作ってはいけないと思うのは私だけでしょうか?

諸外国ではどうなの?

リサイクルの先進国であるヨーロッパ諸国では、子供のころより物を大事にする教育を受けてきた為、リサイクルの意識がわが国より数段も高いという話しを聞きます。

ドイツの田舎町で本当にあった、ある朝の出来事です。
古くなったパンツ(ズボン)を捨てようとしていた50代の男性に、近所の奥様が聞いたそうです。

近所の奥様:『そのパンツ捨てるんですか?』

50代の男性:『ええ、ひざのところを引っ掛けて穴が空いてしまったのでゴミにします』

ここまではどこにでもある話ですよね。

近所の奥様:『あら、それは大変ね。』

近所の奥様:『でも、その程度の穴なら直すことが出来るわよね。もし直せないくらいヒドイ破れでも布地として再利用できるのよ。
それに、ボタンとファスナーが付きっぱなしのままじゃないですか!分別して再利用できるって学校で習わなかったの??』

50代の男性:『・・・・・。』

奥様の強烈なパンチに返事も出来なかった50代の男性。
翌日からその男性は、近所の方々から白い目で見られるようになってしまったと言うお話しです。

 

捨てるものにはお金が掛かることを理解する

ここで紹介するのは、石井商事がある神奈川県横浜市で平成15年1月に策定した「横浜G30プラン」

それまでは、燃えるものと・燃えないものだけの分別だった家庭ゴミを、28種類にも分別するルールを作り、市民の協力を仰ぎながら進めた結果、燃やすごみの大幅な削減に成功した事例です。

現在横浜市では、『家庭ごみ』の処分は税金でまかなっています。
お隣の藤沢市では一部のものを除き有料による処分となっている事をかんがえると近い将来、横浜市でも有料化になるのではと予想されています。

下の太字は、「横浜G30プラン」策定時の宣言文です。

「横浜G30行動宣言 ~350万人の挑戦~」

みんなで守ろう 豊かな地球 美しい自然

使い捨ての生活に 終止符ピリオドを

みんなで創ろう 「環境行動都市」横浜

実践しよう ごみの削減とリサイクルを

350万横浜市民が ごみ減量に挑戦します

まとめ

産業廃棄物の中でも特に建設系の廃棄物がいまだに不法投棄されている現状があります。
経済先進国の日本であっても、ごみ処理においては、ごみ後進国と言わざるを得ない状況があることを理解しましょう。

ヨーロッパ諸国では子供のころから物の大切さをしっかり教育しているので、捨ててしまうことを罪のように思うそうです。
我々日本人も、ヨーロッパの取り組みを見習い、ごみ先進国を目指す必要があります。

横浜市のようにみんなで協力すれば、ごみの減量化ができて環境の保全にもつながる社会を構築できるのです。
そして、子や孫の代にまで綺麗な日本を引き継ぐことが可能になります。

国民のごみ処分に対する認識が低いことが、廃棄物処分に過度な価格競争をおこさせ、適正な処分費が確保できない現状を作ってしまっていることを理解しましょう。

排出する側、処理する側のそれぞれの立場で、不法投棄の問題を直視し、相応の費用負担を考える時期に来ています。

適正な処理費用があっても、利益追求型の建設業界では話になりませんね。
このような情報を発信することで、少しでも建設廃棄物の不法投棄のない社会のお手伝いが出来ればと思います。

お気軽にご相談ください

石井
私たち石井商事では、年間250件を超える解体工事を行っております。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!

解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。

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