解体工事の手順を紹介~専門業はこんな流れで進めていきます!

インターネットで「解体工事」と入力し検索すると、以前とは違いすぐに100件くらいの情報が表示されます。

 

また、ホームセンターやリフォームのチラシを見ると、こういうところでも「解体工事も請け負える」と書かれていることもあります。

 

このように解体工事を行う業者が増えているため、中には怪しい激安業者が含まれていることも。もし、そういう業者に依頼をしてしまうと、手抜き工事や廃棄物処理の手抜きなどが発生し、あなたにも問題が降りかかってしまうことも考えられます。

 

では、こういう怪しげな業者かどうかを見極めるにはどうすればいいのかというと、あなたが前もって解体工事の手順や大切なポイントを知っておいていただくことです。

 

見積りや相談のとき、あなたが知識を持っていれば、相手の話が怪しいのかどうか判断できます。

 

1: 解体工事の全体の流れ

住宅の解体工事には、大まかな流れがあります。特に解体工事の専門業者であれば、これからお話するポイントを省くようなことはありません。

 

しかし、激安の怪しげな業者であれば、自分たちの人件費や工事費用を少しでも浮かせようとして確認などを行わないこともあります。

 

本当に、必要ないから省いているのか。それとも自分たちのために省いているのかを判断できるよう、全体の流れを知っておいてください。

 

(1)坪数を測定します。

何をおいても、解体工事の対象となっている建物の坪数を測定します。

 

坪数がわからないと、どれくらいの人員が必要なのか、どれくらいの作業日数が必要なのかを判断できませんので、正確なお見積もりをご提示することができません。

 

よくあるトラブルのケースとしては、最初に正しく坪数を測定せず「○○万円くらいでできそうです」という見積りで依頼した場合です。実際に工事に入ると当初の見積りでは工事ができなくなり、追加請求が発生し「こんなはずじゃなかったのに」ということになります。

まずは現地にて専門業者が目視や図面、登記簿などを元に測定してくれるのかどうかを聞いておきましょう。

 

(2)有害物質の有無

新しい住宅ですと有害物質(アスベストなどです)を使っていませんのでチェックしなくても問題ありません。

 

しかし、2006年以前に建築された住宅ですと、壁や天井の一部にアスベストが使われている可能性が出てきます。

 

アスベストをはじめとする有害物質は、特別な方法で除去する必要がありますので、適当にトラックへ積んで捨てると言うことはできません。

 

専門業者なら築年数などを考慮して、有無を正しく判断してくれます。

 

(3)解体工事の作業スペース

解体工事では重機やトラックを近くまで搬入できるスペースがあるとスムーズに進みます。

安心できる業者ですと、ご近所の迷惑にならない場所や、解体工事の手順によって敷地内に作業スペースを設置できるように考えていきます。

 

そのへんにトラックをとめて作業しますから大丈夫です!

 

というような曖昧な話をする業者は信頼できません。

 

(4)廃材などの処分

産業廃棄物になりますので、正しく処分してもらう必要があります。

 

信頼できる業者なら、正しく処分した証明書を発行してくれます。怪しげな業者の場合は、不法投棄する可能性もありますので証明書の発行を嫌がります。

 

2: 大事なポイント「事前準備」

解体工事をスムーズに、そして安心して進めるためには「事前準備」が大切です。

 

(1)現地調査

解体工事の専門業者と立ち会った上で現地調査をしてもらいましょう。

 

このとき、調査の仕方でなんとなく安心できるかどうかがわかります。

 

また、現地での対応の仕方や、説明の内容によって「人と成り」もわかります。

 

口だけが上手い業者ではなく、技術者として見たときに安心感があるのかどうかが大切です。

 

(2)お祓い

地域や風習によってまちまちですが、お祓いをされるかどうかを決めておきましょう。

 

解体工事のスケジュールにも影響してきます。

 

(3)ご近所へのごあいさつ

解体工事を行うときには、ご近所の方へ迷惑がかからないよう細心の注意を払っております。しかし、どうしても振動や大きな音は出てしまいます。

 

また、工事中は普段は見かけない人が出入りしますので、不安をお持ちになる方もいらっしゃいます。

 

こうした問題を放っておくとトラブルに発展しやすいため、工事前にはご近所へのごあいさつをおすすめしています。

 

また、工事業者からもご近所へあいさつに行ってもらえるのが理想的です。

 

(4)家の中の整理

大きな家財は自治体の粗大ゴミを利用。産廃では処理できません。

家電はリサイクル業者を調べて連絡。
エアコンの処分はフロンガスの流出が考えられますので適正に処分してくれる業者を選んで下さい。

小さな物や生活ゴミなどは、自治体のゴミ収集を利用して整理しておきましょう。

 

(5)補助金

解体工事に補助金を利用されるのなら、工事契約前に自治体窓口で申請方法を確認しておきましょう(補助金は自治体によって制度が違います)。
申請から承認まで早くても1ヶ月程度かかる自治体が多いようです。

 

3: 解体工事前にやっておくこと

解体工事前にやっておくことがあります。

 

(1)届出や書類の準備

解体業者が教えてくれると思います。

代行してくれる解体業者もありますので、契約前に確認してしてください。

 

(2)あいさつ

先ほどもお話しましたが、ご近所には必ずごあいさつをお願いします。

 

また、工事をする解体業者もあいさつをすることが理想的です。

 

(3)配管や引き込みの連絡

ガスや水道、電気。最近ならインターネットの回線。

 

こうしたライフラインは、連絡して止めるか撤去する必要があります。

 

1点注意したいのは「水道」です。解体工事中に水道は必ず使用します。解体業者に止めていいものとダメなものを確認してください。

 

4: 解体工事の流れ

ご近所への挨拶がおわると、次のような流れになります。

 

(1)不用品の撤去と処分

(2)養生や足場の設置

 

ここまで進むと、次からは解体工事が始まります。

 

(1)瓦の撤去

(2)設備の撤去

(3)内装材の撤去

(4)重機を使って解体

(5)基礎等のコンクリートや塀などを撤去

(6)地中埋設物のチェック

(7)整地

(8)工事現場の清掃

 

5: 工事完了後に忘れずやること

業者がやることは、以下のとおりです。

 

  • 産業廃棄物の搬出と処分
  • 周辺の清掃
  • ご近所へのごあいさつ

 

施主様に、忘れずに行ってほしいことは次のとおりです。

 

  • 請求金額と見積金額が一致しているか確認
  • ご近所へのごあいさつ
  • 建物滅失登録の申請

 

そして、もう1点。工事で水道を使っていた場合は、水道局へ連絡して止めてもらってください。

 

6: まとめ

解体工事は手順を間違えると、ご近所とのトラブルになりやすいものです。しかし、経験豊富な解体業者なら、トラブルになりそうなことを経験から知っていますので、的確なアドバイスをしてもらうことができます。

 

また、工事中でも経験豊富な解体業者ですと、ご近所の方との間でトラブルを引き起こすようなことはありません。

 

解体工事をした後の土地活用まで考えると、誰でも同じだと思いますが「気持ちよく」活用したいものです。

 

ご近所とギクシャクした関係の中で使うよりも、気持ちよく使える方が誰にとっても良いことではないでしょうか。

 

解体工事費用だけで判断するのではなく、工事の流れを理解した上で、工事中や工事後まで見据えて解体工事業者を選んでください。

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石井
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