あたりまえの事ですが、古くなった建物を建て替えるには、古い建物を解体する必要があります。
そして、新築を建てることだけではなく、古い建物を解体することにもかなりの費用が掛かるのです。
近年、廃棄物の埋め立てをする最終処分場の減少(枯渇)の影響があり、すごい勢いで処分費の高騰が続いているのです。
気になる解体費用ですが、解体業者でもない限り、解体工事の相場を把握している人はいないでしょう。
しかし、費用の相場を知ることには多くのメリットがあります。
解体工事の費用の相場を知ることで、どの会社がどのような作業工程を行い、相場と比べてどの程度の金額を掲示しているかがすぐにわかります。
相場を見ていても、「見積書の見方がわからない」「これが高いのか低いのかわからない」といった状態では、もし金額が他の会社と比較して高くても気づけないため、結局損をしてしまいます。
大きな費用がかかることが予想される解体工事だからこそ、失敗しないように費用の相場を知っておきたいところです。
そこで今回は、「損をしないために知っておいた方がいい解体工事の相場」についてご紹介します。
【解体工事の相場】
まず知っておくべきことは、一坪あたりにかかる金額です。
一般的に建物の敷地面積が大きくなるごとに一坪当たりの費用は安くなります。
また、住宅の構造によって一坪あたりの費用の相場が変わってくることを知っておいてください。
具体的には、普通の住宅であれば木造・鉄骨造・RC造の3種類の構造の住宅があります。
地域による差がありますのでここでは詳細な金額は申し上げませんが、大雑把な数字となりますが、坪/30,000円~100,000円となり、立地条件や使用されている建材によって大きく異なってくるのです。
それぞれの費用の相場を見ていきますと、木造住宅の解体工事が一番安く、鉄骨造→RC造の順番に工事費が高くなっていきます。
ここで注意しておかなければならないことがあります。
建物の立地により大きく前後する可能性があることを覚えておきましょう。
道路が狭くて工事車両が入れない、重機の進入もままならない場所や階段をつかって人力で運び出すような条件のところはかなり割高になります。
次に解体費用の原価の内訳について見ていきましょう。
解体工事の費用はどのように振り分けられているのでしょうか?
解体費用の原価は人件費・廃棄物処理費・諸経費・業者利益の4つに分けられます。
解体工事全体の3〜4割は作業員の人件費、廃棄物処理にも3〜4割かかります。
住宅を解体する場合は廃棄物が非常に多いため廃棄物の処理にも高額な費用がかかることを覚えておきましょう。
次に諸経費に2〜3割ほど費用がかかります。諸経費の具体的な内容は、解体工事する際に家を囲う養生や足場、重機やダンプカーの燃料費、近隣挨拶の手土産代、役所に申請するときの手間賃などといった細々とした費用がかかります。
諸経費は大まかに言うとこのようなものがあり、全てを含めると結構な金額になることを知っておきましょう。
解体業者の利益は全体の1割ほどにしかなりません。
ちなみに、住宅を提供しているハウスメーカーさんの利益率は3割程度と言われていますので、解体工事は大変な作業の割に利益の少ない業種となります。
全体としてかかる費用だけをぱっと見て安いからといっていい業者であるとは限りません。
安い業者の場合は作業工程に大きく違う可能性があります。
例えば、先ほど紹介した諸経費の中の近隣住民への手土産であったり、その他安全への配慮であったりといった、作業を順調に進めるために必要な経費が欠けている場合があります。
多少金額が高くなったとしても、近隣住民の配慮を怠らない業者の方が、後々トラブルになる可能性を低くするので、安心だと思います。
このように安ければ安いほど得だと言う考え方には固執しないべきだといえるでしょう。
解体業者によって、他にも建物内の残置物の撤去や地中に埋まっている杭の撤去、さらにガス管水道管の撤去といった費用が見積もりに含まれていない可能性があります。
これらを解体費用とみなすかどうかは業者の判断によるので差が生じている場合があります。
安いから依頼するのではなく、どのような見積もりになっているのかを確認して安全意識が高く、近隣への配慮を怠っていない業者を選ぶことが重要です。
以上のように住宅解体の相場は住宅が木造住宅であるのか、鉄骨造住宅であるのか、あるいはRC造住宅であるのかによって一坪あたりの費用が変わってきます。
また、利益原価の中から業者の利益をどの程度にするのか、人件費はどのくらいなのかによっても費用は大きく変わってくるので、見積書をよく理解する必要があります。
業者によって工事内容が違いますのでこういった面においても見積書の内容をよく見ておく必要があります。
安い業者が必ずしもいい会社ではないので、ただ安さといった基準で解体業者を選ぶのではなく、近隣への配慮と安全面への配慮をしっかりと行なっている業者を選択できるように心がけましょう。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。