空き家は放っておくと、思いも寄らないことを引き起こす原因にもなります。
そんなことにならないためには、空き家を解体し土地の有効活用を考えられることが得策です。
そこで今回は、空き家のままにしておくリスクや解体したときのメリット・デメリット。
解体工事を行うとき、気になる業者の選び方やお金に関するお話をお伝えしていきます。
もし遠く離れた住まれていないご実家や、相続されたことで土地に空き家がついているのなら、今回の内容はあなたに役立つことだと思います。
それでは早速見ていきましょう。
1: 空き家のままにしておくリスクとは
空き家になる住宅は、昭和に建築されたお家が多いため、老朽化が進みやすい構造である木造が多いのです。
木造住宅は誰も住まずに閉め切った状態が続くと、お家の内部に湿気が溜まってしまいます。そして、湿気が溜まると
- 壁がポコンと波打ちはがれ落ちてくる
- 壁にひび割れが起こりやすくなる
- ひび割れから雨が侵入し屋根裏や柱が腐ってくる
- シロアリが発生し重要な構造部分が食い荒らされる
こういったことが発生し、最終的には倒壊することもあります。
また、ここまでひどくない状態であっても、突然起こる地震や大雨、地域によっては大雪などにより住宅が耐えられなくなると、倒壊することも十分に考えられます。
こういった倒壊はご想像の通り、ご近所にお住まいの方へ迷惑をかけてしまいます。
また、起こって欲しくありませんが場合によっては、通行中の方や、偶然何かの用事で空き家に近づかれた方が事故に巻き込まれてしまうということもゼロではありません。
こういったことが不可抗力であっても、自然災害が原因であっても起こった場合、責任は空き家を所有する方が負うことになります。
このようなリスクが空き家にはありますので崩れる前に、事故やトラブルが起こる前に、解体工事を行うのが適切な対応となります。
また、平成26年に制定された「空家等対策特別措置法」によって、管理されていない空き家は「特定空家」として行政から指定され、改善指示に従わない場合、行政が空き家の所有者の承諾なく「解体工事」を行う可能性があります。
2: 空き家を解体するメリット
「空家等対策特別措置法」による行政指導が行われる前に、事故やトラブルが発生する前に、空き家は解体することで次のようなメリットが出てきます。
(1)管理の必要がなくなる
空き家が歩いて行けるところにあるのなら、マメな管理も可能です。
しかし、電車やバスを乗り継いで行くところ。車で50分以上走らないと到着しない場所にある空き家を管理するのは手間がかかります。
あなたが空き家へ向かう往復の時間、窓を開けたり閉めたりする労力。雑草を刈り取る手間を考えると解体して更地にした方が、いまよりもずっと時間や過ごし方を有意義に使えます。
(2)土地を活用しやすい
同じような立地条件で、同じような広さの土地があった場合、土地の上に空き家があるところと、更地になっているところでは、どちらが高値で売れる可能性があるでしょうか。また、コインパーキングや土地を貸す場合でも、どちらが契約しやすいでしょうか。
一般的に空き家がある土地は、土地を購入した人や借りる人が「解体工事」を行うことになりますので、費用も手間もかかりますから敬遠される傾向にあります。
特に崩れかけている空き家となると、いざ売却しようと考えたとき、なかなか思うような金額や期間で売り切ることが難しくなります。
空き家を解体して更地にすることで、土地活用もスムーズに進めることができます。
3: 空き家を解体するデメリット
空き家を解体するメリットがあるのなら、デメリットも存在します。
ほとんどのことは、メリットとデメリットがあって当然です。
(1)固定資産税がアップすることもある
土地の上に住宅が建っていると「住宅用地の特例」という制度によって、いまあなたが支払っておられる固定資産税になります。
しかし、空き家を解体すると土地だけになり固定資産税がアップすることがあります。
そのため、固定資産税をアップさせない方法として空き家をそのまま放置する人もいますが、「空家等対策特別措置法」により「特定空家」に指定された場合、「住宅用地の特例」が適用されなくなるようになりました。
ということは、空き家は解体しても放置しても、人が住まない限りいつかは固定資産税がアップするということになります。
(2)解体工事をどこに依頼すれば良いのか悩む
解体工事を頻繁に経験される方は多くありません。
そのため、解体工事をしようと考えても、どこに依頼すれば良いのかわからないことが多いものです。
おそらくあなたもわからなかったので、ネットで検索してこのページを見ておられるのだろうと思います。
解体工事を安全に、そしてトラブルなく、気持ちよく終わらせるためには業者選びがキモとなります。
そこで、次の章で「安心できる解体業者の選び方」をお伝えしていきます。
4: 安心できる解体業者の選び方
解体工事は、少し大きな機械を持っているとできるように思えます。
そのため、最近では造園業、リフォーム会社、建設業などが激安費用で解体工事を請け負っているところもあります。
しかし、ここで知っておいていただきたいことがあります。
それは、解体工事には都道府県の行政に解体工事会社として登録しているところを選ぶことが肝心だということです。
解体工事は住宅を壊すだけではありません。解体したときに出てきた産業廃棄物などを、ルールに従って運搬・廃棄することも必要なのです。
また、解体工事中の事故やトラブルが起こった場合を考慮し、解体工事会社が保険を掛けているかどうかも重要なポイントとなります。
悪徳業者の場合、最初の見積もりは激安なのですが、工事が終わってから
- 追加工事があったので追加請求がくる
- 土地所有者の了承を得ず、土地に埋まっていたものを廃棄して追加請求がくる
- 雑な解体工事で、解体した後の土地にゴミが散乱
- 産業廃棄物を適切に廃棄せず、山中などに不法投棄
- ご近所の住宅を壊す
などなど、あってはいけないことが発生する可能性があります。
ですから、必ず2~3社の解体工事業者へ見積もりを依頼し、
- 費用
- 工事期間
- 保険
- 契約書
- マニフェスト
などがきちんと書面で約束されているのかを確認してください。
また、解体工事業者を探すときには、
- ネットで「解体工事 地域名」で検索
- 地域の自治体へ問い合わせる
この2つで、最近は見つけることが容易になっています。
5: 気になる解体工事のお金の話
最後に解体工事で気になるお金の話を少し。
これはどの地域でも同じという訳ではありませんが、自治体が解体工事の助成金を出していることがあります。
この助成金のポイントは、自治体のホームページを見ても非常にわかりづらいことです。
ですから、空き家のある自治体へ直接問い合わせるのが一番確実で早い「助成金」の情報を知る方法です。
また、解体工事を専門に行っている会社であれば(石井商事のような会社です)、地域の助成金について知っていることが多いので、解体工事の見積もりや相談をされるとき、一緒に聞いてみるのがおすすめです。
そしてもう一つ、お金に関して知っておいてもらうと良いことがあります。
それは、地方の銀行で「空き家解体ローン(呼び名は様々です)」を用意しているところもあります。
空き家の解体費用にローンを使えるので、急な出費に不安を持つこともありません。
解体費用をまとめて50万円、100万円と用意するのは誰しも簡単ではありませんが、助成金とローンを上手に組み合わせることで、費用の支払いも少しは楽になると思います。
6: まとめ
空き家は放っておくと行政からの指示が入ることがあります。
また、放っておくことで老朽化によって倒壊したり、地震が起こって倒れたりすることもゼロではありません。
ただ倒れるだけならまだマシですが、倒れたことでご近所に迷惑がかかったり、ケガをする人が出たりすると元も子もありません。
トラブルが起こってから後悔するよりも、何も起こっていないときに先手を打って賢く土地活用ができる状態にしておきたいものです。
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、あなたの土地を有効に、そして今後の投資で有利に活用ができる状態にしておきましょう。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。