土地の売却を検討する際に、多くのひとが最初にぶつかる壁。
それは「何から始めていいか分からない」という問題です。
「親から土地を相続したものの有効活用できていない」
「手放すにしてもどうするべきか分からない…」
こんな理由から、そのまま土地を放置してしまってはいませんか?
実はそれ、とっても損しています!
なぜなら、土地は所有しているだけでも
- 固定資産税
- 管理費用
- 都市計画税
など、様々な損失が発生してしまうからです。
また、放置したことが原因となり、ご近所トラブルに繋がる可能性も。
こうした理由からも、活用できていない土地は早めに売却するのが賢明といえるでしょう。
ところでどうせ手放すのなら、すこしでも損なく話を進めたいですよね。
そこで今回は、土地売却をよりお得にするためにどんな手段を選べばいいかをご説明いたします。
1.手放す前にその土地の現況を調べよう
まずはじめに、「その土地の現況を把握する」こと。
これが土地売却の際の基本となります。
ひとえに土地といえども、建物(古家)が残ってしまっていたり、更地の状態だったりと、その状態はさまざま。
もちろんいずれの状態でも売ること自体は出来ますが、当然のことながら、それぞれに良し悪しがあります。
だからこそ、どの選択肢を選ぶにしても、まずはご自身が所有している土地がどのような状態なのかを把握しないことには始まりません。
そして次に考えなければならないこと。
それは、建物付きのままにするか、解体工事を依頼して更地にした状態で売却するかです。
皆さんはどちらのほうがいいと思いますか?
ここが多くの人が知りたい要の部分になるかと思いますので、詳しくご説明しましょう。
2.土地の売却は、更地で売るほうがお得!?
売却の際の建物付きか、更地にするか問題に関しては、細かく見ていけばいろいろな要素がありますが、実は、トータルで考えると更地にしたほうが断然お得なんです。
その理由は大きく分けて3つあります。
①更地のほうが売りやすい
不動産の売買をするときには、いかに売りやすい物件かということが重要になってきます。
古い家が付いていて、買い手が解体などをしなければならない土地と、更地になっている土地とでは、単純に考えて更地の方が売りやすいのは明白ですよね。
更地であれば、買い手は余計な負担を負う必要がありませんし、買ってからすぐに土地の利用が出来るため、購入に至るまでの時間も早くなります。
解体工事をした後に行わなければならない「滅失登記」などの手間も省けますので、売りやすさという面では、圧倒的に建物つきの土地に比べて大きく軍配が上がります。
場合によっては、建物が付いている状態だと、なかなか買い手が現れず時間だけが過ぎてしまうということもありますので、特に「すぐお金に換えたい!」という人は、多くの買い手がつきやすい更地にすることをおすすめします。
②価格交渉が有利になる
買い手は当然のことながら、すこしでも安く土地を購入したいと思っています。
そのため、不動産会社に提示されている価格でそのまま買うのではなく、理由をつけて価格交渉をしてくるケースというのは、よく耳にする話。
その際に建物が建ったままの状態だと、買い手側が解体工事の費用を負担したり、面倒な登記作業を行ったりすることになります。
そこをうまく突いて「解体により手間や費用がかかる分、土地の値段をいくらまで下げてくれ」と、少しでも安くしようと交渉をしてくるのです。
しかしすでに解体を済ませ、更地の状態で売却しようしているのであれば、買い手にとって有利な交渉材料があまりありませんので、それほど値切ることができません。
ある程度の価格交渉があったとしても、売り手に有利に持っていくことができ、その結果、高値の状態で土地を売却することができますので、売り手側はより多くの利益を得られるでしょう。
③経費として計上できる
土地の売却に関しては、いくつかの項目において経費計上が認められています。
たとえば、
- 仲介手数料
- 印紙税
- 不動産についている抵当権を抹消するための費用
- 土地の境界をはっきりさせておくための測量費
など、売却の手続き上必要な費用などがその対象として挙げられます。
こうした費用に加えて、解体工事にかかった費用もきちんと経費として認められています。
解体費用は、他の仲介手数料や測量費などと比べても高額になることが多く、実は経費として計上できる一番大きな項目となることも珍しくありません。
そのため節税対策として考えた時に、建物付きの状態で売るよりは、多額の経費を計上できる解体後の更地の方がよりお得になるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
土地の売却の際は建物つきではなく更地にしたほうが、トータルで見たとき、よりお得になるということがお分かりいただけたかと思います。
ですが、なかには解体費用を賄うだけの資金が手元にないという場合もあるでしょう。
ただその場合においても、ローンを組んででも先に解体工事を行い、土地が売れてからその売却金で返済する選択をとることがおすすめです。
ある程度の金利の支払いはあるものの、建物つきの状態より早く手放せるだけでなく、高値で売ることができるので最終的に得することになるからです。
はじめてのことは分からないことが多くて当然。
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