解体工事のクレーム、その対策と苦情処理

子どもの声は「奇声」扱いで、不寛容な日本の現代社会が生み出す「騒音問題」として大きく取り上げられています。

 

「除夜の鐘がうるさい」とか「剣道のかけ声がうるさい」といった、昔では考えられないようなクレーム。

日々の生活空間で発生する音に関して、こうした種類のクレームが増えていることをご存じですしょうか?

 

最近では、除夜の鐘をやめた寺や、掛け声を出さずに剣道の稽古をしている道場があらわれたと聞きますし、私の住んでいる町では一昨年から長年続いてきた花火大会が中止となってしまいました。

 

このように、騒音の苦情を言われたら、どうしても対応せざるをえません。

環境の基本法で騒音の基準が決まっていて、私たちの想定以上に音の基準が低いので少しの生活音でもすぐに基準値を超えてしまうのです。

誰か一人でも「うるさい」と言うようになると、音の発信源側は対応せざるをえないのです。

人によっては何にも感じないレベルでも、「うるさい」と感じる人がいることも事実なのです。

我々が日々が行っている「解体工事」においても、騒音の問題は切ってもきれない関係にあります。

 

騒音のクレームはなぜ多い。騒音に関するクレームが増えている背景はなにか?

 

 

  • 住民の入れ替わりなどによる変化
  • 人間性の変化

 

最近話題になっていた騒音の話しでは、一番大きく報じれていたのが保育園からの騒音問題。

この問題に限っていうと、国では全体的には少子高齢化が進んでいるのですが、、、、

一部の都市では再開発が行われた結果、高層のマンションが建ち並んだ影響で過密化が進みました。

 

そうなんです。子どもが突然増えてしまったのです。

 

公園に行ったら、これまでいなかった子どもたちがいる。

 

保育所の数が足りなくっても建てる場所がなくて、閑静な住宅地にしか建てられないということなのです。

困ったあげく、住宅地に仕方なく作ると、衝突が起きるというわけです。

 

もう一つの要因と言われているのが人間性の変化だそうです。

 

近所でも知らない人同士での交流が減っていますし、自治会に入らない人も多い。

マンションでは管理組合に顔を出さないと言ったようにコミュニティの希薄化がすすんでいるのです。

顔をわかっている間柄であれば、我慢できたりするのでしょうが知らない相手ことだとうるさいと感じてしまうのでしょう。

 

苦情を減らす方法は

 

苦情を寄せる方に、もし子供がいたら、きっとうるさいと思わないでしょう。

高齢者の方々は普段の生活で子供との接点がなくなってきています。

いつもは静かな生活をしていますので子供と「出会った」ときに、その声を奇声と感じてしまうのかも知れません。

お互いの立場を理解して歩み寄ることによって解決していくのが一番の方法ですし、以前のような地域のコミュニティを増やしていく地域の努力も必要なのだと思います。

 

解体工事のクレーム

解体工事のあいさつをすると必ず言われることがあります。

  • シートを掛けてくれるよね?
  • 何日掛かるの?
  • 夕方何時まで工事するの?
  • 洗濯物は干せるかな?
  • 音がうるさいわよね?
  • お互い様よ

 

上記にあげた事が解体工事に対する一般的な考えなのでしょうね。

ありがたいことに、日本では「お互い様」と言う、お互いを思いやる優しい文化が根付いています。

壊す=乱暴に解体するイメージもあるようですが、短期間の工事なのでやむを得ないことだと思っているかたが多いのだと思います。

 

音より振動がいやなのよ

以前、解体現場の隣の奥様にこんな事を言われたことがありました。

その方の話しはこうでした。

隣に工場が出来てこの先何十年も騒音や振動に悩む訳でもなくて、10日も我慢すれば通り過ぎてしまう一過性のものが工事でしょ。
それくらいは全然我慢できるわよ。

 

でもね、

 

振動は地震のようで怖くてね。

 

でした。

 

個人差はあるにしろ、怖い思いをさせてしまってることを気がつかされた言葉でした。

 

ここの現場はちょうど10日間で完了。

解体工事完了の確認と工事中の振動はどうだったのだろう。
ご迷惑をかけたお詫びのあいさつをと思い、数日後に声を掛けさせてもらったのですが、伺った瞬間、「さみしくなっちゃったわ」と言われビックリ。

そうなんです。

解体工事に通っていた弊社のスタッフと毎日のあいさつで良好なコミュニケーションが取れていたようで、工事が終わって職人さんが来なくなったのがさみしいとおっしゃるのです。

怖がられていた振動も気にならなかったそうで、それよりも「さみしくなった」ことが勝ったようでした。

 

会話に勝るものなし

 

あいさつが大切だと教えられて育った我々日本人。

分かっていても恥ずかしくて「おはようございます」も言えなかった子供の頃を思い出します。

 

幼稚園の問題も解体工事の苦情も「思いやり」の気持ちと「お互い様」という寛容な心を会話で伝えることで解決の糸口がみつかるように思っています。

弊社のスタッフにもあいさつの大切さを伝え、工事をさせていただく近隣の皆様とのコミュニケーションをしっかり取るように指導しているところです。

 

まとめ

 

「IT」とか「AI」といったコンピューター時代になった生活の中で、人と人とのつながりが少なくなる傾向があります。

ちょっとしたことで、人の揚げ足とってみたり、SNS等で誹謗中傷するような書き込みもあるようです。

私が考える騒音や振動といった工事特有の苦情やクレームの一番の対策は「丁寧なあいさつ」にあると思っています。

音も振動も、お互いを理解する心お互いを思いやる優しい心を持てば解決できると考え、「丁寧なあいさつ」と「近隣の皆様とのコミュニケーション」を大切にしたいと思います。

これから工事を始めようと思っている皆さんの参考にして頂けたら幸いです。

 

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石井
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とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
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