解体工事をしていると、地中に埋設物があることが分かり、土地の上にあった建物とは別に、追加で撤去作業を行わなければならないこともあります。
当然、当初の見積もりにはこうした地中埋設物の処理の費用は計上されていませんので、追加料金が発生することになります。
しかし、不当な費用が請求されているのではないか、と心配になってしまうこともありますよね?
なので、土地の中から埋設物が出てくる理由や、その対処方法などを考えて、慎重に決定する方法を調べてみましょう。
地中埋設物の種類とその理由
地中埋設物が出てくるのは、たいていの場合、今まであった建物の基礎の下の部分です。
基礎部分を解体して撤去した後に、その下の土地からいろいろなものが出てくるのです。
この埋設物の種類としては、瓦や木材などの建築材料、コンクリートや鉄筋などの資材が出てくることが多い傾向にあります。
どうしてそんなところに建築資材が埋まっているのかという話ですが、ほとんどの場合は以前の解体業者もしくは建設会社がそこに埋めてしまったためです。
今と違って昔は不法投棄に関する法律がしっかりと定まっていませんでしたし、業者が持つルールも緩いことがありました。
そのため、他の建設現場で出た廃棄物などを、基礎の下に埋め込んで重機で圧力をかけてしまっていたのです。
その上から基礎を敷いていますので、表面上は全く分かりませんし、基礎を解体しないと永遠に発見することができません。
こうした地中埋設物はしっかりと除去しないと、次に建物を建てる際の障害となりますので、確実に取り除くことが求められます。
廃棄物をそのままにしておくと、地盤が不安定になってしまいますので、地盤沈下などの被害を後で引き起こしてしまうことがあります。
また、新たに杭を打ち基礎を敷くときにもこうした埋設物は障害となり、正確な基礎打ちができなくなってしまいます。
埋設物が出たときの追加料金はどうする?
解体工事を行う際には、必ずしっかりとした見積もりが業者から出され、その金額に基づいて工事費用の予算が組まれます。
基本的にはその予算からオーバーすることはなく、追加料金が発生することもありません。
そのため、地中埋設物が出てきて、その撤去作業をした場合、追加料金が請求されますが、不当な料金請求だと疑ってしまうこともあるでしょう。
しかし、この追加料金は、不測の事態によるものですので、業者側からすれば請求して当然のものです。
また、見積もりを出した時には、こうしたことは計算に入れていませんので、誠実な業者であっても、追加の料金を請求せざるを得ません。
それで、地中埋設物に関する工事では、不当な請求というよりは必要な費用だと考えて、追加請求に応じるようにしましょう。
もっとも、誠実な解体業者の場合は、見積もりを出して契約となった時に、地中に埋設物があるなど、不測の事態が生じたときには追加料金が発生するということを説明しますし、契約書や見積書にもその旨の記載があるはずです。
依頼者側としても、万が一のことにも備えて、その項目を確認しておくと良いでしょう。
見積もりには家屋の解体費用についての記載しかないが、もし地中埋設物が出てきたらどうなるのか、料金はいくらくらい追加となるのかを尋ねると良いでしょう。
不当な請求かどうかを判断する
こうした説明が事前にあったとしても、地中から出てきた埋設物の処理がいくらになるのかということは、その量や埋設物の種類にも大きく左右されます。
そのため、素人の方ではどのくらいが相場と言えるのか分からないでしょう。なので、その撤去費用の詳細を説明してもらうと良いでしょう。
廃棄物を取り出すためにかかる人件費や重機の運用費、廃棄物の処理費用と運搬費用が主な費用となります。
それぞれにかかる金額を細かく聞いて、妥当なものかどうかを判断できるでしょう。
また、土地の中から埋設物が出た時点で、すぐに解体業者が依頼者様に報告をして、それをどのようにするかを尋ねてくるか、勝手にその作業を始めたかどうかというのも良い判断材料となります。というのも、誠実な業者であれば、埋設物が出てきたら、すぐに施主様に報告して、その作業のためにいくらくらいの料金がかかるかを説明し、その上で作業を進めてよいかどうかを聞いてくるからです。
施主様への報告や相談もなく、いきなり工事を進めるというのは、信頼に欠ける行為だと言えるでしょう。
まとめ
解体工事が進んでいくと、地中から埋設物が出てくることがあります。
埋設物の中身としては、瓦や木材、コンクリートや鉄筋などの建築資材が多く見られます。
こうした廃棄物は、以前の解体業者もしくは建設会社が、いわゆる不法投棄をしたことによって生じています。
その埋設物をそのままにしておくと、地盤沈下を招いたり、基礎の強度を弱めたりしますので、確実に撤去するようにしましょう。
見積もりを出した段階では予測されなかったことですので、当然追加料金が発生することになります。
誠実な業者であっても、こうした事態が生じたら追加料金を請求するしかありませんので、金額を確かめた上で請求に応じて工事を進めることができます。
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