「解体工事」を行う解体業者。
最近は「空き家対策法」や「投資としての土地活用」などの影響もあり、解体業界が忙しくなっています。
その結果、現在の解体業界には、
- 古い体質のままの解体業者
- コンプライアンスが欠如した体質の解体業者
- 解体工事専門でない業者
が存在している事実があり、お客様の要望を満足できない考え方や施工内容を行うところもあります。
少しずつこのような解体業者は生き残れなくなっているのですが、今は存在しています。
そこであなたが解体工事を依頼されるとき、安心できる解体業者なのかを判断するポイントを今回は紹介したいと思います。
目次
1: お客様目線でない
業者さんと話をすると、すぐにわかることがコレです。
話していると「○○してあげる」という言葉が出てきます。
また、言葉使いが丁寧でないこともあります。
言葉に出さなくても、動作や行動、電話やメールでのやりとりから
「やってあげてる」
「してあげてる」
という、お客様目線ではない時代錯誤な意識が感じ取れたなら、安心して依頼できる解体業者ではありません。
もし、解体工事の現場で、ご近所の方に業者が丁寧でない言葉遣いで話していたとすると、どのように感じられるでしょうか。
どの業界でも同じですが、プロフェッショナルなら、このようなことは行いません。
2: 相見積もりがキライ
解体工事は千円、二千円のものではありません。
それなりの費用が必要になりますから、数社から見積もりを取り比較するのがお客様にとって当たり前の行動です。
でも、安心できない業者は、見積もりが比較されることをキライます。
これは提案内容に自信がない現れでしょう。
そして、
「せっかく見積もりしてやっているのに、比べるとは何事か」
という、お客様目線ではない考え方でもあります。
3: 常に一式で見積もり
「一式いくら」というのが悪いということではありません。
工事内容によっては「一式」を記載することもあります。
しかし、何でも「一式」というのでは安心できません。
工事内容の明細がわからない。
または、わかりにくい見積もりでは、安心して依頼できません。
4: デジカメ使えない
今の時代には、ありえませんよね。
業者さんの中で年配の方なら、そういう方もいらっしゃるでしょうけれど、その会社に一人くらいはデジカメが使えて、メールが使える人がいるはずです。
口頭だけのやりとりでは不安がありますから、デジカメで現状を撮影し残す。
メールでやりとりをして「言った、言わない」のトラブルを回避する。
こういう部分もお客様目線に立つと理解できますから、会社で導入することを検討するはずです。
写真もない。
メールもない。
おまけに連絡も付きにくい。
もどかしい思いをし、イライラするのはあなたです。
解体工事前からこれでは、安心して依頼できませんよね。
5: 契約は絶対ではない
今の時代、ナンセンスですが、いないわけではありません。
「契約」という概念が薄く、
「まかせておけ!」
という意気込みだけで解体工事をするところもあるようです。
しかしこれでは解体工事中に何か不都合なことが起こった場合、解体工事完了後に平気な顔をして「追加請求」が来るかもしれません。
あなたは「契約書」を交わしていないのですから、追加請求について正しいのか、払わなくてもいいのかを判断できません。
結局は業者に言われるまま、ということもありえます。
「契約は絶対」
この意識が薄い業者は「安心」することができませんね。
6: いまだにミンチ解体をやってる
「ミンチ解体」とは、解体するとき
- 外壁材
- 断熱材
- 木材
- ガラス
- サッシ
などを分別せず一気に解体する方法で、分別する解体よりも工期が短く、手間もかからないのが特徴です。
しかしミンチ解体は2002年の建設リサイクル法の施工により、現在は原則禁止となっている解体方法なのです。
でも、そんな細かいこと知らないですよね。
もし解体工事を依頼する業者が、今でも「ミンチ解体」をやっているのなら、不法投棄や違法投棄という問題も出てくる可能性があります。
安心できる業者ではありませんから、どんな解体工事をするのか聞いてみてください。
もし、
「解体工事費用安い=ミンチ解体」
だとすると、選んではいけない業者だということです。
7: 不法な投棄をしている
「ミンチ解体」と繋がりますが、残念なことに不法投棄をする解体業者は今でも存在しています。
不法投棄は法律違反ですから、何も知らないとあなたのところにトラブルが舞い込んでくる可能性もゼロではありません。
特に解体工事から発生する「産業廃棄物」は、特に処分費用が高いため、解体工事費用を安くするために不法投棄する業者もいるのです。
解体工事のやり方は会社の努力で削減できますが、廃材の処分費用は削ることができません。
ということは、過剰な値引きを行っている業者は、多かれ少なかれ、何かで利己的、短絡的な行為を行っている可能性が高いということです。
これでは安心できません。
必ず解体工事後に、廃材が正しく処分されたことを示す
「マニフェスト(廃棄物管理票)」
を発行してもらいましょう。
発行しない、保管しない、という業者は論外ですね。
8: 飲酒運転をやってる
びっくりしちゃいますが・・・
昼食のときビールを飲んで、アルコールが残ったまま重機を動かす。
飲酒運転というと「車の運転」と思いがちですが、解体工事の場合、車以外にも機械を運転します。
機械を扱うということは、運転手も機械の回りにいる作業員も、アルコールが入っていると判断がおくれたり、注意力散漫になり事故が起こる可能性が高くなります。
まして近隣の家や通行中の人に事故が起こるなんてもってのほか。
飲酒したままの運転。
飲酒したままの作業。
どちらも安心できる業者ではありません。
9: ヘルメットを着用しない
- ヘルメットは暑い
- カッコわるい
- 熟練者はかぶってないから
理由は様々ですが、結局は現場での安全管理が出来ていないということです。
解体工事は重機を動かし、重く大きなものを扱います。
少しでも手順が違ったり油断すると、頭に大けがを負うこともあります。
ヘルメットは作業員の頭を守るだけものものではありません。
ヘルメットは現場に入るとき、気を引き締める意味もあります。
優良な解体業者は、現場での安全管理も出来ていますから、ヘルメットを着用しないということはありません。
安心して任せられるかどうか判断するとき、過去の現場写真などを見せてもらうといいと思います。
10: まとめ
結局は、全て
「お客様目線」
に立てるかどうかということです。
立ち会いのとき。
見積もりのとき。
工事のとき。
お客様目線で考えることができるのなら、今回紹介しましたポイントはクリアされていくはずです。
人は見かけだけではありませんが、見かけは判断する一歩目でもあります。
安心して依頼できる業者を選ぶなら、今回紹介しましたポイントをクリアした業者を探し、気持ちのよい解体工事にしてもらいたいと思います。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。