価格?クオリティ?それとも…―満足度の高い解体工事にするうえで大切にすべきポイント

皆さんは、【満足度の高い解体工事】と聞くと、どのようなことを連想しますか?

費用が少しでも安いことや、満足のいく対応・質を提供してくれること、他にも様々思いつくかもしれませんね。

 

私ども解体業者に求められているものは、お客様の数だけその中身が違うわけです。

 

そこで今回は、解体業界の今の実態を少しお話したうえで、工事への満足度をあげるために業者えらびの際に意識していただきたいポイントなどを解説してまいります。

 

コストカット術にも触れていますので、ぜひより良い解体工事の実現のためにも参考にしてみてくださいね。

1. 実は値上がり傾向にある解体費用

食糧品やガソリンの高騰など、なにかと物価高が著しい昨今の日本。

 

何もかもが「値上げ!」やら「価格改定!」で、皆さんの消費生活をどんどんとひっ迫し続けており、正直うんざりという方もいらっしゃるかと思います。

 

そのような世間の状況を逆手にとって、いま解体業界の中で起きているのが、熾烈な価格競争です。

実際に【解体工事】と調べると、安さを売りにしているホームページなどがたくさんヒットするのではないでしょうか。

 

ですが、解体にかかる費用が値下がり傾向にあるからこの競争が起きているというわけでは決してなくて、むしろその逆で諸経費はどんどんと値上がりしているのです。

 

解体工事は、建物の構造や大きさから算出される解体費用以外に、主に次のような複数の要素を考慮したうえで最終的な費用が決まります。

 

・作業にかかる費用(人件費等)

・機械・車両にかかる費用(レンタル費・運搬費等)

・産業廃棄物の処分にかかる費用

(建築時期などの状況による)アスベスト調査費用 etc…

 

このうち、労働力の確保にかかる人件費のコストや産業廃棄物の運搬・処分費用などは、我々解体業者からしてもこの数年で特に大きく膨れ上がっている印象を受けます。

 

もちろんこうした要素は建物の立地条件や廃棄物の種類や量などによっても変わるものですが、全体的に必要経費が底上げされているという実態は頭の片隅に入れておいていただくと良いでしょう。

2. 安価で出来る解体工事って信用できる?

では何故、コストが上がっているにもかかわらず、価格競争が起こっているのでしょうか。

その答えは、【壊すものにはなるべくお金をかけたくない】という顧客心理を突いて、お客さまを獲得したい業者が多いからだと考えます。

 

たしかに「壊してほしいものが無くなりさえすればそれでいい!」というのであれば、少しでも安価なところを探してそこにお願いすると思います。

 

ですが、よく考えてみてください。

全体的に解体費用が高騰しているはずなのに、その中で安く済ませられると謳っている解体工事は本当に信用できるものなのでしょうか。

 

結論から申し上げますと、安価な解体工事にはなにかしらの「裏」がある恐れがあるので注意が必要です。

 

というのは、費用削減のために廃棄物の適正な処分をしていなかったり、作業クオリティが著しく低かったり、最初だけ安く見せておいて後から追加費用をどんどんと上乗せしてきたりといった決して正しいとは言えない不誠実な工事のことです。

 

いくらそれで費用が抑えられるからと言っても、そんな風にお客様のことを考えられていない工事をされてはどうでしょうか。

 

粗が出てくれば出てくるほど皆さんは業者に対して不信感が募ってしまうでしょうし、ご自身や近隣の方々がトラブルに巻き込まれる可能性も否めないことを考えると、満足度も一気に下がってしまいますよね。

 

施工業者はお客様から信頼を頂いて施工をお任せいただいている立場にありますので、その頂いた信頼にヒビが入るような雑な工事を行なってはいけないわけです。

 

もちろん、大前提として業者によって多少の価格差があるのは当然なので、適正価格の範囲内で安価というのであればそこまで心配する必要はないかもしれません。

 

ですが、明らかに安価な金額を提示してくるような業者に出会ってしまった場合は要注意

 

その際には、金額の安さだけにとらわれるのではなく、見積もり内容に足りない部分がないか、実績や施工力はあるのか、担当者の対応やレスポンスの速度は問題がないか、廃棄物は正しく適正に処分しているのかなど、確認できる部分はくまなく確認したうえで判断しましょう。

3. コストカットは工事金以外で出来る

これまでのことを踏まえて本音は質にこだわりたいのだけど、どうしても費用がかかると困ってしまうという方は、工事金以外の部分の費用を減らすことをおすすめします。

 

というのも、解体工事は工事にかかるお金以外にも工事着手前から工事後までの間でなにかと費用が生じることがあるからです。

 

ここでかかってくるお金をなるべく0に近づけることができれば、大幅なコストカットに繋がり、その分工事へお金をかけられるようになるかもしれません。

 

ここでは、その方法を3つご紹介いたしますので、是非今後の参考にしてみてくださいね。

 

1. ご自身で業者を2,3か所の中で比較してみる

これに関してはおそらく解体初心者のほとんどの方がされていることだと思います。

 

ですが、ここで何より大事なのは、中間マージンがかからない方法をとることです。

 

初心者の方によくある話として、一括見積もりサイトや業者を紹介してくれる仲介業者などに相談されるケースがありますが、残念ながらそれではコストカットにはなりません。

 

中間マージンをとられないようにするためには、ご自身で直接解体業者をさがす必要があるからです。

 

そのようにお伝えすると、ご自身に手間がかかることを懸念される方もいらっしゃいますが、中間マージンでは工事金の10~30%ほど取られてしまうこともザラにありますので、その金額が乗っかってくるかそうでないかの違いは大きいですよね。

 

また、ご自分で相見積もりをする際のメリットは、費用面で比較ができるのはもちろんのこと、業者との相性を直接確かめられる点にもあります。

 

一括サイト等を利用していると仲介業者が間に入って動いてくれるので楽ではありますが、肝心の施工業者の雰囲気を掴みにくかったりするので、工事が始まると「思っていた感じと違う…」となる可能性も十分あります。

 

業者との相性の良し悪しも満足度に大きく影響してきますので、ぜひ大事にしていただきたいなと思います。

 

ただし、あまり多くの業者を相見積もりの天秤にかけてしまうと、皆さんの負担もその分大きくなってしまいますので、最終的には2,3社程度の中から選ぶようにしましょう。

 

2. ご自身で一般廃棄物を処分する

大幅コストカットの一助となるのが、ご自身で残置物の処分を済ませることです。

 

解体工事では、工事が始まる前までにお家の中の家具や家電から洋服などの細々したものまで、家の内外でお使いになっていたものをすべて片付けていただく必要があります。

 

そのため、多くの方が片付けに苦労してしまい、回収してくれる業者さんを探されるのですが、量によっては想像以上の金額を請求されることも。

 

その後の解体工事にもたくさんお金を払うのに、片付けまでお金がかかってしまうのは嫌ですよね。

 

手間はかかりますが、お時間に余裕がある方は、リサイクルショップへの持ち込みや自治体のゴミの日、処分場への直接持ち込みをするなどして、業者さんに払うお金をゼロにするという選択肢もありますのでぜひご検討ください。

 

3. 解体後に必要な手続きをご自分で済ませる

元々登記されていた建物を取り壊した場合、「そこにあった建物が無くなりました」という証明をしなければなりません。

それが建物滅失登記申請です。

 

この滅失登記の申請を外部に頼むのではなく、ご自身で行うことで実は3~5万程度もコストカットすることができるということをご存知でしょうか。

 

登記申請なんて聞くと難しそうだから嫌だなと思われる方もいるかと思いますが、必要な書類さえそろっていればさほど難しいものではありません。

石井商事では、皆さんがスムーズにお手続きを済ますことができるよう、工事完了後に書類を一式揃えてお渡ししております。

 

ぜひコストカットの意味も込めて、ご自身でトライしてみてくださいね。

4. 自分軸で満足度が変わる

よく分からないし、とりあえず検索でヒットしたところに順番に問い合わせよう、なんて考えている方いらっしゃいませんか?

 

それでは満足のいく業者に出会うまでに遠回りするどころか、出会えないまま惰性で工事をお願いすることになる可能性が高くなるので、お勧めできません。

 

解体工事で満足度をあげるうえで何よりも大事なことは、「自分の中の軸」を明確にすることです。

 

価格の安さで選ぶのか、クオリティの高さで選ぶのか、実績で選ぶのか、担当者との相性で選ぶのか…

冒頭でもお伝えしたとおり、ここの自分軸というのは、一人ひとり異なるものですので正解はありません。

 

当然ですが、業者にはそれぞれに強み・弱みがありますので、あなたが何を求めたいのかが明確になっていないとたくさんある業者から取捨選択をするのがどんどん難しくなっていきます。

 

だからこそ、まずはご自身がどの部分の理想が叶えば満足度が上がるのかを考えたうえで、それを基に業者を探してみるようにしましょう。

 

そうすれば最短ルートで理想的な業者に出会うことができ、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することもなくなるはずです。

おわりに

いかがでしょうか。

解体工事とは在ったものを無くす工事ですので、費用をかけたくないという消費者意識が働きやすいものです。

そうした顧客の意識をターゲットに巻き起こっているのが、解体業界の価格競争だというお話をさせていただきました。

 

そんな価格競争ブームの昨今ですが、費用だけに踊らされるのではなく、何を重視して工事をしてもらいたいかという自分軸を明確にすることが大切です。

 

しっかりとした軸を持つことでそれに似合った業者を探すこともできるので比較・検討の際にも役に立ちますし、最終的な皆さんの満足度アップにも繋がるからです。

 

皆さんがより良い解体業者と出会い、後悔なく解体工事を終えられるように祈念しております。

お気軽にご相談ください

石井
私たち石井商事では、年間250件を超える解体工事を行っております。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!

解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。

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