地中埋設物って?
解体工事を始める前から、基礎の下に埋めてあるものを、「地中埋設物」と呼んでいます。
それよりも前にあった建物を解体したときに、取り除かれなかった浄化槽やコンクリート基礎、空き缶・空き瓶など、いぜんに、何らかの理由で埋められたものです。
中には、自転車や冷蔵庫が埋まっていたこともあるんですよ。
便槽が2つも出てきました
解体作業が終わり、整地作業を始めたときに、重機の先端に固いものを感じたので、その場所を丁寧にすき取ってみると、なんと、コンクリート製の便槽と、その奥にはFRP製の浄化槽が出てまいりました。
解体工事をしていますと、浄化槽が残っていることは良くあることなんですよ。
くみ取り式のトイレの時は便槽で、水洗トイレに変わった時には浄化槽を使っていたと思います。
その後、下水道の発展に伴って、本下水という、生放流式に進化していきましたので、残されている便槽や浄化槽は、過去の遺物ということになりますね。
多くの場合は、埋められていて、お見積をする時点では見えていないため、解体費に含めることが出来ません。
ですので、工事中に出てきた浄化槽などは、見積に含まれておらず、追加工事として費用が発生してしまうのです。
あるだろうなと、予想はできますが、現物が見えていないのでお見積に入れるわけにいかないのですね。
こちらは、コンクリート打ちの便槽を取り上げているところです。
便槽を埋めるために使ったとみられる、みどり色をしたセメント瓦が出てきました。
次の工事のため、取り残しがないように、手作業で丁寧に拾い上げているところです。
こちらは、浄化槽の撤去の様子です。
ここの現場では、便槽・浄化槽だけにとどまらず、以前建っていた建物の基礎もこんなに出てきてしまいました。
大判小判ならいいのですが、「埋設がら」では困りますね。
私の想像では、ここの場所は、以前は道路より低かったのだと思います。
以前の建物を取り壊し、基礎を残したままの状態で、盛り土(外部から土を運んできた)して、土地の高さを上げたのでしょうね。
丁寧に「地中埋設物」を取り除きましたので、土地は喜んでいると思いますが、依頼されたお客様は20万円もの痛い出費となってしまいました。
瑕疵担保保証
お建て替えのお客様の場合は、建物の歴史をご存じだと思いますので、浄化槽が埋めたままになっているとか、庭に池があったことなどを、現地立ち会いの時に、お話し頂けると、追加料金が発生しないお見積をすることが出来ます。
古家付きの土地を購入されたお客様の場合、購入時の条件にもよりますが、瑕疵が見つかった時には、【瑕疵担保保証】の制度を使って、売り主側の費用負担で撤去することが出来ます。
瑕疵担保責任の期間については、2~3ヶ月間が普通のようですが、仲介業者に事情を話して、例えば6ヶ月間くらいに期間を伸ばしてもらって、それまでに基礎工事を着工できるスケジュールを組んでみるのが良いのではと思います。
建築工事が控えている方は、解体工事だけは早めに済ませたほうが良いかと思います。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。