使わなくなった田舎の家。
長く住んでいるお家の改築。
家を解体しようと考え、2社3社と見積もりを取ったり、インターネットのマッチングサイトで検討したりしてみても、見積金額が相談する会社によって変動する。
車や電化製品なら、ある程度は同じくらいの金額なので、相場がわかるため安いのか高いのかがわかります。
住宅を新築で購入するときも、地域や条件、広さや建築方法によって、ある程度は金額がわかります。
しかし、家を壊すとなると、なぜか金額が大きく変動してしまう。
今回は、このようなお悩みをお持ちの方も多いと思いますので、解体工事専門の石井商事が、どうしてこのような変動が出るのかお伝えします。
また、あなたが見積もりに騙されないためのポイントについてもお話していきたいと思います。
目次
1: 解体工事の見積もりが依頼先によって変動する理由
どうして同じ解体工事なのに、見積もり金額が会社によって変動するのでしょうか。
それには、次のような理由があります。
「見積もりのルールがあるところと、そうでないところがある」
会社で見積もりのルールが整っているかどうか、これが大きな理由です。
社内で解体工事についての公式(計算式)が決まっていれば、いつ、誰が、どの工事を見積もりしても、平均的な金額に行き着きます。
例えば、解体費用の計算式として「坪数×単価」で理論的に計算されている。
廃棄物運搬の費用も「重量や体積×単価」と決まっている。
重機の運搬費用や使用料なども決まっている。
養生するための費用も広さや高さで決まっている。
このような社内でのルールがあれば、いつも決まった金額になります。
他にも
- 建築物の調査費用
- アスベストの調査費用
- 申請関係の費用
- ガードマンの費用
などなど、このような細かな部分にまでルールが決まっていると、さらに細かな部分までの金額が自動的に決まってきます。
対して、社内で見積もりのルールが決まっていない会社もあります。
担当者の経験から「これくらい」という職人的な感覚で費用を導き出す方法です。
当然、こういう方は経験や実績から見積金額を導き出す根拠はあるのですが、明確なルールの元に費用が積み重なっている訳ではありません。
そこで、見積もりにルールを持っている会社と、そうでない会社では費用に開きが出てしまうのです。
2: 解体工事費用の内訳を知っておきましょう
次に、解体工事に必要となる費用の内訳を知っておいてください。
これを知っているだけで、見積金額の違いの理由もわかってきますし、よからぬ業者の罠にはまる確率も減ってきます。
(1)解体工事の費用には2つある
一般的な家屋の解体工事には、大きくわけて次の2つがあります。
- 解体工事費用
- 付帯工事費用
庭の一部だけを解体するのなら、解体工事費用だけで済むかもしれませんが、敷地の中の家を取り壊し、更地にするということなら、この2つの費用が必要となります。
(2)解体工事費用
解体工事費用には、次のような内容が含まれます。
見積もりにも、次の内訳が細かく書かれているか確認しましょう。
もし、書かれていないのなら、これからお話する内容を含んでいるのかどうかを確認してください。
- 足場の組立や撤去、リース費用
- 養生の設置や撤去、リース費用
- 建物そのものの解体工事費用
- ショベルカーなど重機の費用(運搬やリースなど)
- 解体工事を行う人件費
この内容の中で、見積金額が変動するのは「養生」の部分です。
お隣やご近所への騒音対策を万全にするなら、養生の費用はアップします。
(3)付帯工事費用
建物以外の工事費用を言います。
主に次のような内容です。
- 自転車置き場
- カーポート
- 物置
- 庭の木や植物の撤去
- 井戸
- 庭の飛び石など
- 浄化槽
- ブロック塀
- 室内に残っている物の撤去(タンスなど)
他にも、広い庭にある池や雨水タンク。
こういった物も付帯工事費用となります。
解体工事が始まるまでに、ご自身で移動させることができるなら、見積もりから外すこともできます。
このような項目が見積書に記載されているかを確認しましょう。
「一式いくら」と記載されているため、細かなことがわからない場合はきちんと確認し、書面で含まれている内容を記載し提出してもらうのが安心です。
悪徳な業者の場合、こういった細かな部分を曖昧にして工事を進め、すべて終わってから「追加料金が発生しています」と言って高額請求をしてくるケースがあるようです。
こんな目に遭わないためにも、見積もりの内訳をひとつずつ確認してもらいたいと思います。
3: 解体工事の見積もりから追加費用が発生するケース
残念ながら解体工事から「追加費用」というものを排除することはできません。
なぜなら、あなたのお家が建っている下に(地中に)、障害物や埋蔵物があるかもしれないからなんです。
こういった「埋まっている」ものは解体工事前に調査しても見えないので、見積もり段階では予測することができません。
そのため見積書には「見積除外項目」が存在しています。
一般的に「見積除外項目」となるのは次のようなケースです。
- コンクリートの塊が埋まっていた
- 瓦が大量に埋まっていた
- 依然建っていた住宅の木材が埋めて放置されていた
- 前に建っていた住宅の基礎がそのまま埋められていた
- 前に建っていた住宅で使われていた浄化槽がそのまま
- 井戸がひっそりと埋められていた
- アスベストを含んでいる建材が埋まっていた
- 産業廃棄物が埋まっていた
- 旗竿地のため想定よりも人件費が必要になった
こういったケースが起こった場合、私たち石井商事なら、あなたへ連絡をして作業のための見積もりをご提案いたします。
必要であれば、現地にて立ち会いのご説明をいたしますし、現地が無理な場合であれば写真を撮ってお見せしながら説明いたします。
しかし、残念なことに悪徳業者の場合、こういったケースが発生してもあなたへ連絡をしないことが多いと聞きます。
そして、工事がすべて終わってから「追加費用」を請求する。
さらに悪徳な場合は、出てきてもいないのに、そこに存在したかのように写真を撮影し、追加費用を請求するという手口もあるようです。
解体工事から追加費用をゼロにする約束はできません。
しかし、きちんと報告と連絡を行い、できるだけスムーズに工事を進めるための努力と提案を行うことは可能です。
こういった社会人としての基本を行うことで、最後まで気持ちの良い工事ができるのだと思います。
4: 気持ちよく解体工事を終わらせる業者の選び方
マニフェスト(廃棄物処理の証明書)を発行しているか
不法投棄は犯罪です。
このようなことをやっている会社は、犯罪をおこなっているのと同じです。
絶対に契約してはいけない業者です。
マニフェストを発行している業者を選びましょう。
ご近所への配慮ができるか
解体するということは、その後に何らかの形で使用するということです。
そのためには、ご近所への配慮を行いながら工事をし、近隣地域の方との関係性を壊してはいけません。
人として当たり前のことですが、こういった配慮ができる業者なのかを判断しましょう。
解体業者が保険に加入しているのか
工事中に起こった被害。
隣のお家の壁を壊してしまった。
隣のカーポートに木材が落ちてキズがついた
被害は予想を超えた状況で起こります。
そんなときのために、解体工事業者が保険に加入しているかどうかを確認しましょう。
人と成りを見る
これは問い合わせの段階からわかりますが、連絡が遅いとか、あなたが聞いたことへの返答が曖昧だとか、わかりやすく説明してくれないとかを感じるなら、その業者は何か問題のタネを抱えていることでしょう。
解体工事は「人と人」の関わりが濃い工事です。
工事業者の印象は実際に工事をしているとき、あなたのご近所の方が感じる印象となるでしょう。
「誠実さ」「まじめさ」
この2つを見極めてもらいたいです。
5: まとめ
解体工事の見積もりは、会社によって変動します。
その理由は、今回お話しましたようにルールがどのようになっているのかが大きなポイントです。
また、見積もりの内訳に含まれる範囲によっても工事費用が変わってきますので、この辺りはきちんと詳細まで確認しておくことをおすすめします。
2社、3社と見積もりを取り、比較してみたけれど、どうにも良くわからないという場合、
ご相談だけでもかまいませんし、あなたの基準を持つという理由でもかまいません。
解体工事専門の石井商事へお問い合わせいただけると幸いです。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。