解体工事の業者と見積もりを比較する方法

解体工事の業者と見積もりを比較する方法

いざ解体工事が必要になったとき、あなたはどのようにして工事を行う業者を比較検討されるでしょうか。

 

見積金額の高い安いでしょうか。

工事期間の長い短いでしょうか。

それとも工事内容の丁寧さ、ご近所への配慮を重視されるでしょうか。

 

解体工事を依頼される場合、それぞれに解体する理由がありますので、一概に「これが良い比較ポイントです」とは言えません。

 

しかし、解体工事を行った後、不本意な責任が降りかかってきたり、思いもよらない請求が来て気分が悪くなったりすることは避けたいところです。

 

そこで今回は解体工事専門の石井商事が、解体工事の後も気持ちよく使える場所にするための方法をお伝えしていきます。

 

1: 解体工事費用だけで判断しようとしていませんか?

解体工事は「あるモノを壊してなくす」工事です。

 

そのため「なくす」ものに費用を使いたくないというのが、ほとんどの方の心情でしょう。

 

これは解体工事を生業としている私たちも理解できます。

 

しかし、ここでお伝えしておきたいことがあります。

それは今の社会の仕組みとして、解体工事などによって出てきた廃棄物の処理は有料であるということです。

 

地域によっては家庭のゴミを出すのも有料になっています。(自治体指定のゴミ袋を購入して出すケースです。)

 

 

また、大きな家を解体する場合には、

 

  • 解体するための大きな機械
  • ご近所へ迷惑が掛からないようにする設備
  • 工事によって出てきた廃棄物の運搬
  • 法律に違反せず廃棄物を正しく捨てる費用
  • 工事に関わる人件費

 

最低限でもこれだけの費用が必要となります。

 

ということは、同じお家の解体工事を考えるなら、解体工事の見積金額も複数の業者が出しても近い金額になるはずです。

 

反対に激安な業者が出てきた場合には、上の5つの中で、どれかが犠牲になっているということです。

 

  • 安全に動く大きな機械ではない
  • ご近所への配慮は無視して荒っぽく工事をする
  • 廃棄物をきちんと運搬しない
  • 廃棄物を山の中に勝手に捨てる
  • 人件費が安すぎる=丁寧に仕事しない

 

解体工事の費用は安ければ安いほど嬉しいかもしれませんが、解体した後に残った土地の使い方を考えるのなら、トラブルの原因になることは極力排除しておきたいところです。

 

費用の比較は大切ですが「激安」の業者には、どうして激安を実現できるのかという疑問を持ってください。

 

他の業者よりも激安ということは、それ相応の理由が必ずあります。

 

2: 安心できる解体工事業者を比較するポイント

費用を気にしつつ、安心できる解体工事業者を比較するにはどうすれば良いのか。

 

そのポイントをお伝えします。

(1)実績

解体工事の実績を比較してみましょう。

 

どこから出てきたのかよくわからないのですが、解体工事が「儲かる!」というような流れが業界にありまして、そのため解体工事を生業としていないところも「解体工事やってます」と言っていたりします。

 

年間、どれくらいの解体工事をやっているのか。

どのような家屋やビルの解体工事をやっているのか。

 

また、解体工事は「壊す」だけが仕事ではなく、壊した後の土地を使いやすくする技術も必要です。

 

(2)許可証

解体工事を行うには「建設業許可」または「解体工事業登録」の許可証が必要です。

 

大きな機械を持っているから「解体工事をやっても良い」ということはありません。

 

許可証を持っていない業者は不法業者となりますので、トラブルが起こったとき、依頼したあなたに責任が降りかかってくる可能性があります。

 

(3)保険

きちんとした解体工事業者なら「第三者賠償保険」に加入しています。

そのため解体工事中に事故があっても、保険で補償してくれます。

 

あってはいけないことですが、解体工事中、お隣の壁を壊してしまったというような場合にも安心です。

 

(4)マニフェスト

解体工事で出る廃棄物処理で必要となる書類です。

 

マニフェストと呼ばれる書類によって、あなたのお家が解体された後、正しく廃材などが処理されたことの証拠となります。

 

反対に「マニフェストなんて形だけですから必要ありませんよ」なんて言う業者は、廃材を夜に山中へこっそり捨てているかもしれません。

見つかれば当然ですが法律違反ですので、あなたにも警察から呼び出しが掛かる可能性があります。

面倒なトラブルには、最初から関わらないのが一番です。

 

(5)現場立ち会い

解体する対象は写真だけではわかりません。

 

解体の為の足場の設置。

壁や窓枠の状態。

柱の構造や屋根の状態。

 

お家の外側にあるエクステリアなども見ておかないといけません。

 

そして現場立ち会いで最も重要なのは、ご近所との状態です。

 

どこに廃材を運ぶトラックを停められるのか。

廃材をトラックまで運ぶルートは安全なのか。

 

現場立ち会いをしてくれない業者は、ちょっと危ないですね。

 

(6)事前見積もり

現場立ち会いの後、事前見積もりが一般的です。

 

もし「あ~、わかりましたんで、だいたい○○万円くらいでやっておきます~」で終わる業者さんが比較業者にいるのなら、絶対に工事着工させてはいけません。必ず事前見積もりをもらって説明を受けましょう。

 

(7)説明

事前見積もりを元にして解体工事に掛かる費用や手順を丁寧に説明してくれるところが安心です。

 

また、わかりづらいところを質問したときの対応を見ておくと、安心して工事を任せられるかどうかがわかってきます

 

こういったときの対応が、工事をしているときの態度や、ご近所の人から現場で工事について聞かれたときの対応につながっています。

 

3: 見積もりの内容を比較するポイント

解体工事の見積もりは「わかりにくい」です。すいません。

 

ですので、見積もりを比較するポイントをお伝えします。

(1)工事の内容

一番のポイントは「どこまでが工事の範囲なのか」ということです。

 

広さ、深さ、という大きさから、塀やブロック、お庭、井戸なども解体工事の対象なのかどうかを確認しましょう。

 

工期や工事に関わる職人の人数。

廃棄物の処理費用。

 

また、土の中に埋まっているモノを取り出す必要が出たときの費用も確認するポイントです。

 

細かな工事の内容を理解することは大変ですので、

 

「どこがどんな状態になるのか」

 

一つひとつ確認してもらうのがわかりやすい方法です。

 

(2)ご近所への配慮

解体工事を行うと「ホコリ」「振動」「音」は必ずご近所へ伝わります。

 

これを出来るだけ防ぐために「養生」を行います。

 

ここで比較するポイントは、養生の範囲と性能です。

 

防音性が高い養生は費用も上がります。

養生する範囲が広くなると費用も上がります。

 

範囲と性能を確認しましょう。

 

(3)アスベスト

古いお家の場合「アスベスト」と呼ばれる材質の建材を使っていることがあります。

 

アスベストは有害なので、そのまま捨てることができません。

そのため事前に調査を行い、きちんとして撤去と廃棄が必要となります。

 

どこまで調査してくれるのか、どうやって廃棄するのかによって費用が変わりますので比較しておきましょう。

 

(4)埋蔵物

お金になるような埋蔵物が解体工事の後、土の中から出てくれば嬉しいものです。

 

しかし、そんなことはなく、出てくるものは「困ったもの」ばかり。

 

前の土地の持ち主が要らないし捨てると費用がかかるからと、杭や瓦を埋めたままにしていたということもあります。

 

こういった埋蔵物は、最初の立ち会いで発見できることはあまりありません。(土の中に埋まっていますから。)

 

解体工事を進める中で発見されることがほとんどです。

ですから、埋蔵物が出てきたとき、解体工事業者とあなたとの間でのやりとりの方法を比較しておきましょう。

 

怪しげな業者の場合、あなたに確認せず埋蔵物を撤去して、驚くような追加請求を送ってくるところもあると聞きます。

 

(5)家にあるもの

タンスや家電など、比較的大きなものはどうするのか。

見積もりに廃棄が含まれているのかどうか確認しましょう。

 

解体工事業者として言えることは、費用は掛かりますが私たちで廃棄することが可能です。

 

でも、費用のことを考えると、できるだけご自身で廃棄されることをおすすめします。

 

4: 比較サイトは簡単ですがリスクもあります

最後に一つ、解体工事を依頼するときに便利な「比較サイト」についての注意ポイントです。

 

解体工事の比較サイトは、ここ2~3年の間に激増しています。

インターネットで「解体工事」と検索すると、比較サイトがズラッと出てくるはずです。

 

比較サイトは便利なのですが、注意するポイントとして言えるのは

 

比較サイトの運営会社のほとんどは解体工事業者ではない

 

ということです。

 

運営会社は全く別業種の「IT系」であることが多いです。

あくまでも「マッチング」をしているだけなので、比較サイトには解体工事の専門知識や技術は必要ありません。

 

でも、解体工事を依頼するあなたからすると、どうでしょうか。

 

何かトラブルが発生した場合に、比較サイトは何も責任をとってくれません。

 

業者とあなたをつなげるだけの仕事ですから、トラブルは「あなた」が解決することになります。

 

また、比較サイトは「安い」というイメージがありますが、比較サイトはどこで運営資金を得ているのかということを考えてみてください。

 

比較サイトの運営会社は慈善事業を行っているのでしょうか。

そんなことはありません。スタッフを雇い、広告を出しているのですから、どこかから運営資金を得ているはずです。

 

では、どこから得ているのかというと、あなたが比較サイトから選んだ業者へ支払う解体工事費用の中から得ているのです。

 

これを「手数料」と言います。

 

 

あなたは比較サイトの運営費用である「手数料」を一緒に払っていることになりますから、本来必要な解体工事費用よりも手数料分が上乗せされているのです。

 

比較サイトが悪いということではありません。

比較サイトは忙しい方にとっては大変便利なものです。

 

ですが、比較サイトが常に安いということではない。そんなことも知っておいていただきたいと思います。

 

5: まとめ

解体工事を何度も経験する方は少ないので、どのようなポイントに注意して比較検討すれば良いのか、非常にわかりにくいと思います。

 

そこで、今回お話しましたポイントに注意して選んでもらえると良いでしょう。

 

また、比較サイトで2~3の候補が出てきても、今一つ「ココ!」というところが無い場合には、石井商事のような地域に根ざした解体工事専門の業者へご相談いただけると幸いです。

 

石井商事なら地域の特徴を理解した上で、丁寧に、ご近所への配慮も怠らず(怠ると口コミで仕事がなくなりますから・・・)誠意を持って気持ちよく使える新しい土地活用の準備をさせていただきます。

お気軽にご相談ください

石井
私たち石井商事では、年間250件を超える解体工事を行っております。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!

解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。

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