皆さんが解体工事を考えるタイミングとは、どんな時でしょうか。
ほとんどの方が、
- 老朽化した住宅を建て替えたいなと思ったとき
- 古家付きの土地を購入したとき
- 両親が亡くなってしまって実家が空き家になってしまったとき
- 借地で地主さんから返還を求められたとき
このようなときに、「まずは解体をしなければいけないな~…」なんて考え始めるのかと思います。
そんな皆さんがおそらく最初に直面するのが、誰に頼んで壊してもらえばよいのか問題です。
はじめてのことでどうしたら良いかもわからないから、手始めにネットで検索をしてみてここに辿りついた、なんて方も多いのではないでしょうか。
この記事を読んでいただけているのもきっと何かのご縁ですので、今回はそんな解体初心者さん向けに、【解体業者の見極め方】とおすすめの解体業者の選び方についてご説明していきたいと思います。
皆さんの求めている解体業者さんを見つけるためのヒントがあれば嬉しく思います。
1. 昨今の解体業者事情とは
本題に入る前に、最近の解体業者事情について少しだけお話させてください。
ここ5~10年のほどの間に、皆さんの日常生活はどんなふうに変わりましたか?
大なり小なり変化はあったかと思いますが、身近なところでいうと、昔と違ってなんでもレンタルができるようになってきましたよね。
今やレンタルだけにとどまらず、サブスクなどで音楽や映画などを楽しまれている方や、衣服や荷物用の倉庫などを使われている方なんかも徐々に増えている印象があります。
なぜ今このようなお話をしているのかというと、解体業界でもそんなレンタル時代の波に乗っかっている業者が増えているからなんです。
工事に必要不可欠な重機や小型の機械は、今では少しお金を出せば、手軽に借りられるのが当たり前になっています。
極端な話をすると、自分で道具や機械を何ももっていなくても免許とやる気さえあれば工事が出来てしまう時代になっているということです。
最近では外国人の解体屋さんも多く見かけるようになりましたが、彼らもまた、道具を持たず全てレンタルでやっているところが多いと聞いたことがあります。
また、制度の改正などもあり、業界への参入ハードルが低くなったという理由なども相まって、解体業者の数はここ数年で一気に増えてまいりました。
もはや解体業界は、戦国時代に突入したといっても過言ではないのかもしれません。
どこの業界でも慢性的な人手不足・第一線で働く人たちの高齢化が懸念されているというのに、業者の数が増えているなんて聞くと、すごく良いことのようにも感じられますよね。
もちろん労働力が増えることは良いことなのかもしれませんが、それだけではありません。
業者の数が増えた分だけ、良い業者も悪い業者も混在するようになり、皆さんがその良し悪しを見極めることがどんどん難しくなってしまうからです。
業者えらびを間違えてしまうと、トラブルに巻き込まれてしまう可能性もグンと高くなってしまいます。
そこで求められてくるのが【業者を見極める力を身につけること】。
それが今回のテーマです。
「できるだけ良い業者に良い工事をしてほしい!」と思うのであれば、検索で一番上に出てきたから、ホームページに書いてある金額が安かったからなんて理由だけで安易に業者を決めることのないようにしていただきたいと思います。
2. 業者えらびはここを見て!
では、どのようにしてその【見極め力】とやらを身につければよいのでしょうか。
まずは私どもプロからみた、業者として最低限クリアしていなければならないポイントをお伝えします。
必要な資格を取得していること
「え?そんなの当たり前じゃないの?」と思われた方、たくさんいらっしゃると思います。
当然、資格をもっていることは大前提であり、無資格で施工をしていた場合、法に触れる大・問・題でもありますので、そんなことはあってはならないことです。
ですが、どの業界においても【当たり前が当たり前でない】こともあるということを決して忘れてはなりません。
今時、下請け業者を使ってお仕事をする解体業者も多いため、仮に皆さんが発注した業者が資格をもっていたとしても、その下請けに入っている実際の工事を施工する業者が無資格だった、なんてケースなんかもゼロではないかもしれませんよ。
そのような事態に巻き込まれないためにも、まずはこのあたりを契約する前にかならず確認するようにしてください。
-
発注予定の業者が必要な登録・許可を持っているか
-
実際に施工するのは発注予定の業者か、下請け業者か(下請けの場合は、下請け業者にも必要な資格があるか)
-
(自治体ごとに必要な)産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているか
ここで「資格、資格というけど解体工事の資格ってどんなのがあるの?」という方に向けて、簡単に資格・許可についても触れておきます。
解体工事をするうえで必要となる資格は、以下のとおりです。
① 解体工事業の登録(必須)
長年建設業と一括りにされていた解体工事業ですが、平成28年にようやく「解体工事業」として独立した業種が設けられました。
このことにより、解体工事を行なう業者は都道府県知事への登録が必須となり、登録がない業者は工事を請け負うことができません。
つまり、どんな解体業者でも工事を請けている以上は絶対に登録があるはずなので、ここは最初の要チェックポイントです。
※登録の有無については、各都道府県のホームページにて公開されている「解体工事業者名簿」にてご確認いただけます。
② 建設業許可(工事の規模によって必要)
解体工事の金額が500万円以上(税込)の場合は、【建設業許可】を取得していなければなりません。
小規模・中規模程度(500万円以下)であれば①の登録があれば施工可能ですが、マンションやビル、500万円を超えるような規模の大きい住宅等の解体をする場合には必要となりますので、大きめの工事を頼むときは必ず確認しましょう。
これは余談ですが、建設業許可を受けるには大前提として安定した経営基盤が求められます。
比較的登録が簡単な【解体工事業の登録】とは違い、組織体制や実績などの細かなチェックを突破できなければ、許可を受けることができません。
そのため、建設業許可をもっていると会社としての信頼・安定性を確認するひとつの指標にもなると言われています。
※登録の有無については、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」または都道府県知事許可の場合は都道府県サイトに公開されている名簿にてご確認いただけます。
③ 産業廃棄物収集運搬業 許可
最後が、現場で発生した木材やガラなどの産業廃棄物を収集・運搬するために必要な【産業廃棄物収集運搬業の許可】です。
こちらは、解体で出た木材やコンクリートガラなどのいわゆる産業廃棄物を適正に処分するために必要なもので、許可がないと産業廃棄物を運び出してはいけないというルールになっています。
各都道府県ごとに申請・許可を受けなければならないものなので、たとえば弊社のように東京都(町田市)と神奈川県どちらともで解体工事を請けている業者であれば、東京都・神奈川県の2つの許可を持っている必要があります。
あってはならないことですが、壊す許可と産業廃棄物を収集・運搬するための許可の2つがそろっていない業者に依頼してしまうと、依頼主である皆さんにも責任が問われてしまうこともありますので、注意が必要です。
車両を自社で保有しているか
先にも話しましたが、今ではなんでもレンタルの時代です。
「それなら自分の会社の車両がなくてもいいんじゃないの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、解体工事の場合は、重機のレンタルはOKでも車両のレンタルはNGなんです。
なぜなら、先ほどご説明した産業廃棄物の収集運搬の許可を受ける際の要件のひとつに「車両登録」というものがあり、産業廃棄物を運ぶ車両は、1台づつ車検証や写真などを添えたうえで許可を受けているため、レンタルした車両で運ぶことができないからです。
車両はその会社のしっかりと登録を受けたものを使っていること。
ここも大事な確認ポイントになります。
集客専門サイトの落とし穴にご注意を!
以前はあまり見かけませんでしたが、最近では集客だけを専門におこなっているようなサイトが増えてきたように感じます。
集客専門というのは、「解体工事」なんてワードを打ち込むと上位にヒットするような【厳しい審査基準で厳選した優良業者を紹介します】なんて謳い文句を掲げているようなサイトのことです。
【厳しい審査基準】【厳選】なんてそれっぽい言葉を巧みに使われたら、知識がなかったり、業者の探し方がわからない初心者さんにとっては、楽でいいね~!となりますよね。
ですがそのサイトも要・注・意です!
というのも、長年解体屋さんをやっているのでいろんな同業他社さんを知っているわけですが、登録業者の中には正直あまり”優良”とは言いがたい業者さんもチラホラ…。
ここだけの話、死亡事故を起こしたことのある業者さんなどもお見かけしたことがありますので、その甘々な【審査基準】には甚だ疑問を抱いてしまいます。
正直、解体工事の業者えらびは、はじめての方にとって本当に難しいことだと思います。
だからこそ探す手間を省ける仲介サイトのようなものが流行っているのでしょう。
ですが、そこに登録されている業者やそこの下請けの業者、本当にあなたの大事な工事をお任せしても大丈夫なのかというのを今一度考えてみてください。
サイトに書いてある【信頼】とやらの根拠は、一体どこにあるのでしょうか。
どんな業者なのか、どんな基準で登録されているのか、工事の質はどうなのか、しっかりと調べられていますか。
もちろん集客専門サイトは、業者えらびの一つの手段として便利なツールではありますので、一概に否定するつもりはありません。
ですが、私どもは工事の最終的な満足度を決めるのは、「楽さ」や「安さ」ではなくて「安心感」だと思っております。
その安心感を得るためには、良いことだけが書かれたサイトの謳い文句に踊らされることなく、業者のホームページや実績、資格の有無を調べてみたり、直接やり取りをしたりして、ご自身が納得できるまで確認してみてほしいということです。
解体工事は決して安い買い物ではありません。
せっかくお金を出すわけですので、そのお金で【後悔】を買ってしまうことがないように、どんな手段で探すにしてもしっかりと業者を知って見極めたうえで発注をするようにしましょう。
3. おすすめの選び方は?
最後にひとつ、おすすめの解体業者の選び方をご紹介します。
それは、ずばり【自社班をもった昔からある地元地域の解体屋さん】です!
色々決めかねているようであれば、まずは地元にある老舗の解体屋さんを探してみましょう。
では、なぜ地元の解体屋さんが良いのか。
その理由はただひとつ、【安心感】が違うからです。
というのも、地元であれば日頃から会社の前を通っていたり、そこにお願いしたことがある知り合いが身近にいたり、近くで工事しているところに出くわしたりするなんてこともあるかもしれませんよね。
あまり解体工事の知識がなかったとしても、そんなちょっとした馴染みがあるだけで、ネットで知った見たことも聞いたこともない業者に頼むよりかはそもそもの安心感が違うかと思います。
また、地域に根付いて長く事業が続いているというのも、ひとつの安心要素になることでしょう。
ほかにも、
- 現場が近い分だけ経費のコストカットができることがあるため、遠くの業者よりも安く工事ができる
- 自社で施工班があると自社の技術教育をしっかりと受けたスタッフが施工してくれる
- 下請け施工と違い、トラブルが起きた際に責任の所在があやふやになりにくい
といったメリットなどもあります。
おわりに
解体工事では、よく調べもしないまま解体業者を選んでしまってトラブルになってしまった、なんてことがしょっちゅう起こります。
誰しも無くなるものに対しては、できるだけお金も手間も掛けたくないですよね。
そうした心理を突いて、最近では格安で工事します!簡単一括見積します!なんて謳い文句も見かけるようになりました。
少し角度を変えて、冷蔵庫を買い替えようとした場合のことを考えてみてください。
これにしよう!と決めて、買う時には店舗やインターネットを色々と見て、最後は一番安いところを選んで買うかと思います。
それは、どこで買ったとしても、型が同じであれば商品の品質に変わりがないということをご存知だからですよね。
ですが、解体工事に関しては一つとして、同じもの(商品)はありません。
すべての現場が違う条件下にあり、建物構造や大きさも全部異なるのが解体工事なんです。
施工業者もたくさんあり、どこを選ぶかで工事のクオリティも大きく変わっていきます。
だとしたら、より良い形で工事を終えたいと思いませんか?
「今どき変な業者なんているわけがない」「大手のサイトから選んだから大丈夫」ではなく、どんな手段で探すにしても、その業者がどのような業者なのかをご自身でよく調べたうえで、確認・検討すること。
しっかりと工事をしてくれるところなのか、違法性はないのか、価格は適正か。
良い工事にするために確認していただきたいポイントはたくさんあります。
そうした確認をしっかりとすることこそが今回のテーマである、【解体業者を見極める】ということになるのです。
皆さんの【見極め力】は、かならず工事の満足度を最大限に高めるために必要な鍵となってくれるはず。
この記事が、失敗しない解体工事にするための第一歩になることを願っております。













とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。