そろそろ雨降りの季節も…解体工事は天候の影響をどこまで受ける?

そろそろ、あのイヤ~な時期がやってきますね。

そうです。今年も『梅雨』が近づいてきました。

石井商事のある関東地方は、例年6月の上旬頃に梅雨入りとなりますので、あと半月弱といったところでしょうか。

 

解体工事はご存知の通り屋外での作業のため、雨に限らず、季節や天候の影響を良くも悪くも受けやすい工事です。

 

実際、皆さんからしても「こういう時の工事ってどうなるの?」と気になる事もあるかと思います。

そこで今回は、解体工事と天候の関わりにフォーカスしてお話していきます。

 

1. 天候不良の場合の解体工事の対応

それでは、ここからは天候が優れない日の解体工事が、それぞれどうなるのか細かく見ていきましょう。

 

雨の日

まず第一に、【雨の日】の解体工事について。

こちらは時々お客様からもご質問いただくことがあります。

 

これから時期的にも雨の日が増えてくるタイミングなので、工事が行われるのか、はたまた中止になるのかといった部分は非常に気がかりですよね。

 

結論から申し上げますと、

雨の日でも安全上問題がなければ、工事を行ないます。

 

注:但し、基礎の撤去や土の搬出作業時には地盤を痛めてしまう可能性があるため雨と相談しながらになります。
激しい雨の日や梅雨のような連続して雨が降っているときは例外ということです。

 

雨天中止となることの多い野外イベントなどのイメージから、解体工事なども同様なのでは?と思われがちですが、多少の雨程度であれば作業が止まることはございませんので、ご安心ください。

 

解体工事は安全第一が基本中の基本ですので、作業上危険だと判断したときに、やむを得ず工事を中断・中止するなどの例外措置をとることがあります。

 

降雨の度合いによって解体工事に与える影響としては、次の通りです。

  • 土壌が緩くなり、建物解体の要となる重機の操縦が思うように出来なくなる
  • 足元が滑りやすくなる/ぬかるむので高所作業や、基礎解体・撤去、整地作業が出来ない
  • 工事の中断・中止に至った場合、工期が延びる可能性がある

 

ここまで見ていると、雨の日ってメリット無いのでは?と思われる方もいるかと思いますが、実はそうでもなく、雨の日ならではのちょっとした良い点もあります。

一つ目のメリットは、工事の際の粉塵が舞いにくくなるというもの。

解体工事の際のトラブルでも比較的多いのが、粉塵問題です。

 

例えば、解体作業中の粉塵がお隣さんの洗濯物に舞い込んでしまったり、お車を汚してしまったり…。

周囲への影響が出やすい問題のひとつでもあります。

 

そのため、晴れて空気が乾燥している日は粉塵の影響を出さないよう、作業中はたっぷりと散水をして湿潤化させながら作業するのが基本ですが、雨の日ともなると既に湿り気を帯びているので、散水をしなくてもある程度の粉塵を抑えることができます

 

これは現場スタッフにとっても多少の助けになりますし、何よりも近隣のお家への飛散を防ぐことにもつながりますのでトラブルの原因の芽を摘むことができるという利点にもなりますね。

 

そして二つ目は、騒音問題に関して。

解体工事中は、どうしても音が出てしまうため、ご迷惑をおかけしてしまうことが多々あるかと思います。

 

ですが、雨の日は晴れの日と比較すると、換気などを控えて窓を閉めているご家庭が多いことが予想されますので、わずかな違いかもしれませんが、室内に聞こえる工事音が軽減されるというメリットがあります。

 

このように、雨の日の解体工事は近隣トラブルの原因に多い、粉塵・騒音問題にメリットをもたらしてくれることがありますので、雨降りの日も悪いことばかりではないのかもしれませんね。

 

風の日

つづいて取り上げるのは、【風が強い日】の解体工事について。

風もまた厄介なもので、春一番や台風のときだけでなく、突発的に強く吹くことなどもありますよね。

 

そんな強風が解体工事に与える影響は、次の通りです。

  • 強風にあおられて組んでいた足場が倒壊したり、養生シートが飛ばされる危険がある
  • 作業途中の廃材の破片が飛散し、近隣住宅やその他建物を傷つけてしまう恐れがある
  • 通行人や通りがかりの自転車・車に飛散物が当たる恐れがある

 

風の日は最悪の場合、被害の範囲が広範囲に広がる恐れもあり、大変危険です。

実際、これまで解体工事に限らず多くの工事現場で強風の影響で事故が起きています。

 

雨の日同様、多少の風であれば安全確保ができているうちは問題なく工事を行ないますが、風の強さと現場の状況から中断をした方が良いと判断した場合は、工事がストップすることがあります。

 

雪の日

最後に取り上げるのは、【雪の日】です。

神奈川県ですと、山沿いの一部を除き、雪が降ることはあまり多くない印象がありますが、それでも時々積雪するほどの雪が降ることがあります。

 

ではその場合、解体工事はどうなるのでしょう。

答えとしては、【多少の影響が出る可能性がある】と思っていただくと良いかもしれません。

 

積雪量が多い場合、工事前に除雪作業を行なう必要があったり、重機での作業が出来ないという理由から手壊しでの解体にシフトする可能性がありますので、中断まではいかずとも、通常時に比べて手間や時間がかかることから工期に影響を及ぼすことが推測されます。

 

一方で、東北地方など、降雪・積雪量が多い豪雪地域では、安全上の問題から冬季は工事自体を請けないという業者も少なくないので、解体する地域によってその影響の差は大きいとも言えるでしょう。

 

2. 天候不良は解体費用にも影響する?

ここまで天候不良時の解体工事について、その対応やメリット・デメリットを見てきました。

それらを踏まえたうえで、次に取り上げたいのが、天候不良がもたらす解体費用への影響です。

 

実は、天候不良時に発生した作業や工期延長に対して解体費用の追加請求がある場合があります

 

多くの解体業者では、工事に影響が出る季節(梅雨や台風時期など)に関しては、あらかじめ工期を長めに設定していることが大半です。

 

もちろんその工期の中で収めることができれば、天候による追加費用の心配はほぼ無いと思っていただいて構いませんが、万が一予想よりも天候の影響を受けて工期を大幅にはみ出してしまった場合には、費用が発生する可能性が考えられます。

 

この辺りは業者によっても対応に違いが出てくる部分になりますので、不測の事態に備えて契約時にあらかじめ確認しておくことをおすすめいたします。

3.  おわりに

いかがでしたでしょうか。

天候変動はどの工事中でも起こりうることであり、そのことで皆さまの工事に影響が及ぶ可能性は十分考えられます。

 

基本的に解体工事は多少の天候不良であれば、安全対策をしっかりと施し、最大限の考慮をしながら作業を行いますが、大雨や強風、大雪などの場合は、作業スタッフだけでなく周囲にも危険が及ぶ可能性が高いので、例外的に工事を中断・中止することがあります。

 

こうした荒天時の工事指針は、正式な基準が設けられているわけではなく、対応や判断は業者によって異なることがあるためご注意ください。

 

特に今回触れた追加請求などの費用面に関しては、ご予算との兼ね合いもあるかと思いますので、心配な方は必ず担当者に確認しておくようにしましょう。

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石井
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