「解体工事の相場を教えて下さい」とお電話頂きます。
確かに、解体工事の費用にも相場は存在しております。
しかし、相場と表現するよりは、単価と考えた方がよいでしょう。
『相場』のことを辞典で調べると、つぎのように書かれています。
【相場・そうば】商品が取引きされる、その時その時の値段。市価。時価。比喩的に、ねうち。
これをみると、どのような商品でも取引きがあれば、相場は存在するんですね。
解体工事では単価の方が理解しやすいかと思います。
解体工事の単価
解体工事費用の単価とは、建物の床面積×単価で表現するのが一般的です。
【建物解体費は = 坪単価 × 延べ床面積】
延べ床面積とは、建物全体の床面積のことを言います。
2階建てであれば、1階と2階それぞれの床面積を足したものであります。
例えば、床面積40坪の総2階建てアパート(1・2階同型)であれば、延べ床面積は【40坪×2階=80坪】となります。
解体工事の単価の表現の仕方を具体例で言うと、坪/35,000円とか、㎡/10,000円等になります。
しかし、その単価には厳密な表現方法の決まりはなく、ひどい業者に至っては
処分費も含めない価格で坪あたりを安価な単価で表現している業者も存在しています。
そういう表現では、ただ単に解体する作業費用を表現しているに過ぎず、解体により発生した廃棄物の「処理費は別ですよ」というカラクリとなりますので注意してください。
ですので、単価で提示しているのは、家屋の解体費用のみため、解体費用の総額という訳ではありません。
建物を解体する坪単価が安くても、業者によって単価設定はさまざまであり、解体工事の総額が安いとは限らないのです。
一般住宅の解体費用の単価とは?
解体業者でも使っている坪単価とは、道路幅が広く、大きな重機が直接搬入できて、車が横付けできる工事として良い条件の物件を基準として考えています。
それ以外の条件の場合は、坪単価では表現しにくいのでしょう。
一般的には、下記のように表現しているところを多く見かけますね。
- 木造住宅トタン屋根(20,000円~30,000円)
- 木造住宅瓦屋根(25,000円~35,000円)
- 木造住宅スレート屋根(35,000円~40,000円)
※工事費のみです
上記の例のように、屋根に使われている材料によっても施工方法が違うため、工事費が変わりますので当然、単価も変わります。
また、屋根材の処分費用も違いますので、相場とか単価とかを聞いても正しい数字をつかむことは出来ません。
構造別に考えますと、現在解体工事を行う頻度の多い、築35年(1980年)位の建物であれば、基本的には木造住宅が一番安く、軽量鉄骨造、鉄筋コンクリート造の順に坪単価も高くなっていきます。
※木造住宅であっても1990年代半ばの築浅の建物は使用している建材の量も多く、構造も強固になっていますので、軽量鉄骨造の住宅と単価の開きがなくなってきています。
ネット検索で安価な業者を見つけて、その単価を使い坪数に掛けて計算してしまうと、
処分費も含まれていない場合があります。
実際に、現地を調査を依頼した解体業者から出てきた見積金額と大きく差が出てしまうことも考えられますので注意してください。
解体工事の費用は様々な条件で費用が決まります。
あなたの家屋の解体費用の相場がいくらなのかを家屋の構造と坪数だけで判断するのは、非常に難しい質問ですし危険です。
坪単価は、一般的に浸透している解体価格の目安であるにもかかわらず、実に不透明で、曖昧な指標なのです。
正しく坪単価の仕組を知っているか知らないかで簡単に数十万円の差が出ることを頭に入れておく必要があります。
ネット検索で出て来るような安易な坪単価や誇大広告に騙されないためにも、信頼できる解体業者を見極めることから始めて下さい。
それが、あなたの望む最良の結果になると思います。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。