思い出が詰まったお家を建て替える。
空き家になってしまっているので解体して土地活用する。
遺産を相続したので、かなり傷んだ家を壊して賃貸経営。
このようなシーンで問題になるのが「解体工事」でしょう。
というのも、解体工事は人生の中で何度も経験することのないイベントなので、どうすれば良いのか非常にわかりにくいものだからです。
そこで今回は、神奈川県で解体工事業を行っている石井商事が、自分たちの経験も踏まえて、安心して解体工事を進めてもらうためのポイントをご紹介していきたいと思います。
1: 家の解体で知っておいてほしい手数料
家の解体工事で知られていないことがあります。
それは、解体工事を依頼する会社によっては、実際の解体工事費用に手数料という中間マージンがプラスされ、あなたがお支払いされる金額がその分高くなっているということです。
このケースが発生することが多いのは、主に住宅会社さんへ解体工事を依頼したときです。
今ある家(空き家も含めて)を解体して、その後に家を建てるという計画の場合、計画はどうしても家を建てる方に力が入ります。
そのため、家を建てる方を仕切っている住宅会社さんへ「じゃあ、解体も一緒にお願いします」となるわけです。
しかし、この流れの場合、住宅会社さんが自分たちで解体工事を行うことは非常に希です。
ほとんどの場合、住宅会社さんが石井商事のような解体工事業者へ外注依頼をします。
住宅会社さんからすると解体工事業者へ仕事を紹介していることにもなりますから、解体工事業者が出した見積金額に、住宅会社さんは「手数料」としていくらか上乗せします。
そして上乗せされた最終的な見積もり金額が、あなたのところへ届きます。
仮にですが、見積もり金額の10%が住宅会社さんの「手数料」だとすると、
解体工事費用:80万円
手数料:8万円
合計:88万円
となりますね。
もし解体工事業者へあなたが直接依頼していれば手数料の8万円は必要なくなります。そうすると新しい家を建てたとき、お気に入りのソファーの一つも購入することが出来るでしょう。
IKEAに行けば、おしゃれな家具が3つ、4つ、5つと購入できるかもしれません。
これ、後から知ると後悔しますので、覚えておいてください。
2: 解体工事で失敗しないポイント
解体工事で失敗しないポイントを紹介します。
費用的なことから、後々の人間関係に影響することまであります。
(1)解体工事の依頼先
先ほど「手数料」の話をしました。
もしあなたが手数料分を他のことに活用したいのなら、住宅会社さんへお願いするのではなく、あなたが直接解体工事業者へ依頼するのがおすすめです。
この場合、住宅会社さんと解体工事業者さんの調整を、あなたがすることになりますが、気が利く解体工事業者さんなら、きちんと住宅会社の担当者とやりとりしてくれます。
(2)ご近所との関係
最近の解体工事には、騒音や振動を抑える工夫がされています。
また、ホコリの対策や道路を汚さないなどの気配りも行っています。
でも、やはり解体しますから、騒音や振動、ホコリなどをゼロにすることはできません。
そのため、このような対策やご近所に理解を得られない状態で解体工事を進めると、後々ギクシャクした人間関係になってしまいます。
そのため、何をおいてもご近所へのご挨拶、これが重要です。
非常に古典的ですが、これがあるかないかで大きく違います。
また、工事現場での業者の仕事ぶりや、ご近所の方への挨拶なども、後々あなたへの評価として戻ってきます。
トラブルを防ぐこと。
トラブルを起こさないこと。
これが大切なポイントです。
(3)業者の選び方
法的な部分で言いますと
- 解体工事業者として都道府県に登録しているか
- 産業廃棄物管理票(マニフェスト)を記録しているか
という部分は「当たり前」のポイントとなります。
もし、どちらかだけでも「ない」ということなら、依頼するのは考えた方が良いかと思います。
法的な部分はあって当然の時代ですので確認してもらうとして、解体工事は先ほども言いましたとおり
「ご近所との関係性」
これを大事にしながらスムーズに工事できないと良い業者とは言えません。
ですから業者を選ぶときには
- 契約する前には直接会って話をする(普通、現場を見ますので直接お会いします。)
- 電話やメールの対応は迅速かチェックする
- 見積もりは細かく書かれているか
- 見積もり以外の工事が必要となった場合の流れを明確にしてくれているか
- 身だしなみや話し方、態度をチェックする(社会人としてのマナーです。)
このようなところを確認し、2~3社の中から選ばれるのが安心納得できる方法です。
3: 忘れちゃいけない手続きとは
解体工事には事前に手続きが必要です。
この手続きを忘れていると、解体工事ができません。
(1)建設リサイクル法
解体工事前に届ける義務のある法律です。
ほとんどは解体工事業者が代行してくれます。
業者から「代行するので委任状をください」というような話が出てこない場合には、あなたから確認しておきましょう。
(2)道路使用許可
解体する場所によります。
大きな機械や車両が敷地内に入れない場合、工事のときには道路の一部を使うことになります。
この場合、事前に道路の使用許可を取ることになります。
これも解体工事業者が行ってくれます。
(3)ご近所への挨拶と説明
工事中は普段の生活が変化します。
車の音や人の声。
バリバリ、ガンガンという音。
床が振動することもあります。
人はいつもと違うと不安になります。そして、説明が無いままですと「大切にされていない」と感じ、不安が攻撃に変化します。
そうなる前に、ご挨拶と説明を行いましょう。
解体工事業者の代表も一緒に挨拶や説明に立ち会ってもらうのがベターです。
(4)建物滅失登記
解体工事が終わってから1ヶ月以内に行う手続きです。
時間があればご自身でもできます。
面倒だなと感じる方は、司法書士さんへ依頼しましょう。
忘れていたり、面倒だからと放っておいたりすると罰金の請求がやってきます。
4: 解体工事の期間は余裕を持って
「解体工事って壊すだけなので、お願いするとすぐ出来そう。」
そんなイメージがあります。
でも、先ほどのような事前手続きも必要ですし、解体するお家の
- 家財道具をどうするのか
- ライフラインを止めるタイミング
- 解体工事の準備
最低でもこのような作業が必要となります。
ですので、解体工事を行いたい日程の2ヶ月以上前にご依頼いただけるとスムーズに余裕を持って進めることができます。
また、解体工事には「繁忙期」がありますので、新築工事のスケジュールが決まっているのなら、解体工事予定日の3ヶ月前には依頼しておかれるのが良いでしょう。
5: まとめ
解体工事は特別なイベントです。
お車は人生の中で数回乗り換えることもありますが、お家を何度も解体して建て替える人は、そんなにいませんからね。
そのため、今回ご紹介したような内容をスルーしてしまったことから、後々手間のかかることに出会う方もいらっしゃいます。
特に後から「失敗した~」と後悔されることが多いのは
- 手数料分高かった
- ご近所との関係がギクシャクした
この2つです。
ぜひ今回の内容をしっかりと覚えておいていただき、信頼できる解体工事業者へ余裕のあるスケジュールで依頼してください。
そして解体工事が終わってからも、気持ちよく使える場所にしておきましょう。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。