解体工事の施工事例
神奈川県綾瀬市寺尾南で行った、木造瓦葺2階建住宅解体工事の施工事例です。
2方向が道路で、一方の道路は狭いのですが、もう一方の道路はひろく、搬出車両の道付けも容易で比較的施工しやすい現場でした。
シート養生には工夫があります
解体工事の粉塵や飛散防止のために施すシートは新築現場で見かけるようなメッシュタイプのものではありません。
現場を施工する我々は風の影響の少ない風の抜けるメッシュシートを使いたいところではありますが、過去に近隣住民の皆さんから何度となく白いシートを使って欲しいと言われたことがありました。
たぶんメッシュシートだと粉塵がメッシュの間を抜けてしまい、ほこりが舞い散ってしまうように思ったのだと思います。
メッシュシートにも色々なタイプがあり、目の細かいタイプのメッシュシートであればそのような心配はいらないと思いますが、見た感じが悪いんでしょうね。
ですので石井商事では普段はメッシュでない防炎シート(白色)、または防音シート(灰色)を施工場所によって使い分けているんです。
この現場は着工時より風の強い日が続いていたんです。
このような時には、一番風当たりの強い上部の部分だけメッシュシートを張り、強風による養生の転倒を防ぐ工夫をしています。
厚木飛行場のエリアは防音工事がしてあるんですよ
神奈川県には厚木飛行場があります。
綾瀬市と大和市にまたがる軍用飛行場で、アメリカ海軍と海上自衛隊が共同で使用している軍事基地で県内で唯一、固定翼ジェット機が離着陸できる航空施設です。
ときおり、米軍機が同じ神奈川県の横須賀港の空母から厚木飛行場までの飛行訓練をします。
ご存知のように戦闘機にはジェットエンジンが搭載していて、音速で飛行する能力があり、その高性能なエンジンで凄い音を発して飛んでくるのです。
上空をジェット機が飛ぶと、話し声が聞こえないのはもちろんのこと、窓ガラスがガタガタゆれる程の爆音です。
そのため、防衛省では防音工事に基本100パーセントの補助金を出して防音対策をしています。
しかし、われわれ解体工事業者には厄介な対策なんですね。
内装材の石膏ボートが2重張りであったり、窓サッシも2重、ベアガラスとかではなく、サッシ自体がダブルなんですね。
防音性能の高い断熱材もいっぱい使われているため廃棄物が多く出てしまい、解体業者泣かせなんですよ。
人手で行う解体作業
2重に張っていた内装材も手作業で綺麗にはがし取りました。
屋根瓦も手作業で一枚づつはがしていきます。
最後にたっぷりの散水を行うことで粉塵の発生をおさえる工夫をします。
ここからは重機でおこなう分別解体です
内装および屋根材の撤去が終わると重機の登場となります。
散水を行いながら、徐々に前へ解体をしていきながら廃材をかたづけ、また解体しての作業を繰り返していくんです。
解体された木くずを作業員と重機により分別しながら片付けます。
重機が入ってからも手作業が続くんですよ。
この地道に行っていく分別作業こそが、リサイクル率を高める解体工事の基本作業となります。
木くずを片付けると床の上にはそれ以外の廃棄物が散乱している状況となり、ある程度たまると他の廃棄物と混ざらないように別の車両に積み込みを行います。
基礎や擁壁の解体作業
基礎コンクリートの撤去が終わると今度は外周にある擁壁の撤去にかかります。
解体をやりやすくする為に擁壁の裏にある土砂を掘削し、解体後に道路等の外部へ土砂を外にこぼさないように工夫しています。
この順番も丁寧に工事をおこなうための段取りなんですね。
つぎに上部のブロックから下の玉石積へと順番に解体を進めていきます。
コンパネによる簡易土留め設置
石井商事では高低差がある現場ではこのようにコンクリートパネル等を使い簡易的な土留め養生を施すようにしています。
簡易的といっても、次に始まる工事のことを考えて1ヶ月くらいの耐久性を考えてしっかり養生します。
最後に道路を水洗いし工事中の汚れを洗い流して完了となります。
環境にも近隣のみなさまにも考慮した分別解体工事。
長年の経験による洗練された技術でスピーディーな工事は見ていても、すがすがしい流れるような
作業です。
ぜひ皆様もご体験ください。
ご近所のみなさまには解体工事に際し、大変御迷惑をお掛けいたしました。
また、工事に対しご理解・ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。