住宅の解体工事を見たことはあっても、実際にご自身の住宅を解体するとなると、、、わからないことがいっぱい。
そして多くの人にとっては「初めてのこと」なので、どういう部分に注意すれば良いのかもわからない。
いわゆる「わからないことがわからない」。こんな状態になることがほとんどです。
そのため、最近では解体工事の実績もあまり持っていないにも関わらず、簡単に動かせる重機を持っているというだけで「解体工事できます!」と謳っている業者も増えてきました。
解体工事は、単に「家を壊せばいい」というだけではありません。正しく解体し、廃棄物を正しく処分し、ご近所への配慮を欠かすことなく工事を進めないと、解体工事が終わった後にお客様が後悔することになります。
なぜなら、ずさんな工事はご近所からの評判も低く、解体工事後の暮らしに多かれ少なかれ影響を与えるからです。
今回は、このような後悔をしないためにも、解体工事業者を賢く選ぶ方法についてお話していきます。
目次
1: 神奈川県で解体工事業者を選ぶなら必須の条件とは
解体工事業者を選ぶ上で「必須条件」となる内容があります。
(1)業者は許可や登録を持っているか
解体工事は重機を操作できて住宅を壊せれば誰がやってもいい。というものではありません。
解体工事を行うためには許可や登録が必要です。具体的には次のような許可や登録です。
- 建築業許可証
- 解体工事業登録
もしあなたの前に解体工事業者が表れたなら、まずは許可証や登録番号の提示を求めましょう。
提示をごまかしたり、信憑性の少ない言い訳が続いたり、怪しげなときは都道府県の自治体などに問い合わせれば登録業者かどうかがわかります。
もし許可も登録も受けていない業者なら、解体工事の依頼は中止するのが得策です。
(2)工事に関する保険に加入しているか
解体工事業者は工事中の事故に注意して作業をしています。
しかし、どれだけ注意をしても「万が一」ということはあります。そこで「万が一」のために「賠償保険」を加入するようにしています。
あなたが解体工事を依頼しようか考えている業者があるのなら、賠償保険に加入しているかどうかを確認しましょう。
正しい知識と適切な仕事をしている業者なら必ず加入しています。加入していないのは、万が一のことを考えず、保険料を払うのがもったいないと考えている信頼できない業者です。
(3)正しい工事ができるのか
これが難しいポイントになります。
というのも、正しい工事というものがわからないからです。
そこで次のポイントを重点的に見てみましょう。
- 法律をどのように受け止めているか
コミュニケーションを進める中で、必ず何度か話題に上がってきます。そのとき、信頼できる業者なのかどうかを判断しましょう。
「できるからOK」だけの業者は危険です。「できるけれど、やってはいけないこと」という認識があるかどうかが大切です。
(4)自社施工で安心できるのか
最近参入してきた解体工事業者の中には、解体工事を受注だけして実際の工事は下請け業者へ丸投げというところもあります。
ひどい場合ですと、受注した業者が全く知らない「孫請け」「ひ孫請け」の業者が工事現場へやってくることもあります。
こういうケースは論外ですし、工事の安心感に欠けます。そもそも受注した業者が現場に立ち会っていないため、あなたに説明した内容が現場に伝わっているのかどうかわかりません。
「言った言わない」
人生の中でもっとも無駄に時間と労力を使う問題に発展することもあります。また、受注した業者と下請け業者との意思疎通が上手くいっていない場合、間違った内容の工事のまま終わってしまうことも考えられます。
こういう問題を引き起こさないためには、できるだけ「自社施工」の業者を選びましょう。
(5)見積書は明確か
流石に今の時代、「○○解体工事 一式 ○○万円」の1行だけを書いた見積書を提出してくるところは「ない」と思いますが、、、
もし、こんな業者であれば依頼してはいけません。工事の明細がわからないため、後から過剰請求される可能性もあります。
お金はトラブルを引き起こしやすい原因です。また、不安や不信感を生み出す原因です。
嫌な思いをしてお金を払って工事するよりも、安心してお金を払いたくありませんか?
見積書の内容は、穴が空くほどじっくり観察しましょう。
(6)契約書はあるのか
これも今の時代「契約は口約束だけ」というところは「ない」と思いたいですが、もしこんな業者に出くわしたら。
いくら知り合いの業者でも、知人の紹介でも、依頼するのは中止しましょう。
工事前に契約書を書面でもらっておかないと、工期を守っているのかどうかわかりませんし、工事が進んでいるのかどうかもわかりません。
最悪は、どこまでが工事の範囲なのかがわからないこともあります。すると、中途半端な状態で終わられたとしても「これで終了です!」の一言で請求されてしまいます。
かならず書面で契約書を提出してもらいましょう。そして、契約書の内容はじっくりと確認してください。
(7)支払いに関する提示はあるか
契約書の内容に沿って支払いを行うことになります。
ここで注意したいのが「追加工事」の支払いです。必ず事前に確認しておきましょう。契約書に記載がない場合は追記したら改めてもらうのが安心です。
(8)担当者の対応やマナーはどうか
あなたが対応してストレスを感じない担当者かどうかが大切です。
- 何となく話がすれ違っている
- 何を質問しても曖昧な返答ばかり
- 「できます!」だけを連発する
こういう場合は要注意です。
(9)業者の所在地は明確か
インターネットで調べれば簡単に業者の所在地がわかります。ぜひ調べてください。
もし、調べた場所に業者の事務所などがなかったり、全く別の会社が存在していたりする場合は気をつけましょう。
不安な場合は「なぜ違うのか」を業者に確認することが必要です。
2: 解体工事をお客様自身で選ぶメリットと「今」の流れ
以前は、解体工事はハウスメーカーなどの建設会社等が一括して請け負っていました。また、お客様もハウスメーカーに頼んでおくというのが一般的でした。
しかし、今は流れが変わっています。
(1)お金に関するメリット
ハウスメーカーに頼むとラクですが、間違いなく中間マージンがあります。
例えば、ハウスメーカーからの見積もりに「解体工事費用200万円」と書かれていた場合、中間マージンを20万円~40万円位は利益がオンされていると思います。
でしたら、直接、解体工事業者を契約すれば「160万円」で解体工事ができることになります。残った20万円~40万円は他のことに使えるでしょう。
非常に単純な話ですが、お金に関するメリットがあります。
(2)インターネットで比較しやすい現状
インターネットが普及してから、簡単に解体工事業者を探すことができます。また、簡単に比較することもできます。
こういう状態が用意されていますので、先ほどの「お金のメリット」と合わせても、ご自身で依頼しやすくなっています。
(3)納得できる業者選定
自分のお金を使うのですから、納得できる業者にお願いしたい。これは誰もが考えている正しいことだと思います。
いくらハウスメーカーが段取りした業者と言っても、納得できない業者がやってくれば残念な気分になります。
気持ちよくお金を使いたい方は、自分で納得できる業者選定をしましょう。
3: まとめ
解体工事業者を選ぶ上でのポイントや、ご自身で依頼するメリットについてお話しました。
今はインターネットが普及したことで、大変探しやすくなっています。また、私たち解体工事業者も、より良い技術とサービスを提供するため、ホームページを用意し比較検討してもらいやすい環境を整えています。
今の時代だからこそできることです。
ぜひ、お金に関するメリットや、お金の使い方を考えて賢く業者を選んでください。
そして最後に、これまでの経験からですが解体工事は
- 技術
- 安心
- 価格
この順番に考えて選ぶのが一番です。いくら価格が安くても「安心」できないのはいけません。また、ご近所の方へも不安が広がると、工事が終わってからの土地活用に悪い影響をあたえてしまいますので細心の注意を払うことをお勧めいたします。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!
解体工事をお考えなら、ぜひ安心してお問い合わせください。