高低差がある解体工事が格安になる方法とは?

解体工事はラフタークレーンで安くなる

ラフタークレーン車が使えると解体工事が安くできるんです。

高低差がある解体工事ではどうしても人力で解体をしなくてはならないため、解体費用はかさんでしまいます。
いくつかの条件は必要になりますが、もしクレーン車が使えればとってもお得な解体工事が可能になるんです。

 

重機を吊り上げているところを見てみましょう!

 

クレーン車の足が大きく開いているところをみたことがありますか?
これはアウトリガーというもので重いものを吊り上げても横転しないための装置です。

解体工事 重機吊り上げ

 

 

 

ワイヤーロープを使いバランスよく吊り上げています。
この現場は4m20センチとそれほど広くない道路幅員でしたが車庫の土間を利用しアウトリガーを最大に広げることができました。
やはり5mの道幅がほしいところですね。

解体工事で重機吊り上げ作業

 

 

こちらの現場では、道路使用許可を取得して道路を広く使わせてもらいました。
アウトリガーを最大に広げているところが分かると思います。

解体工事の重機吊り上げ

 

 

 

使用したのは、25トン級のラフタークレーン車です。

解体工事で重機の吊り上げ状況

 

 

四輪駆動・四輪操舵システムを装備しているので悪路や狭路でも走行・作業に対応できるクレーン車のことをラフタークレーンと呼んでいます。

解体工事の重機吊り上げ完了

 

こちらは更に大型で35トン級になります。
25トン級に比べると重いものを高く、遠くまで吊り上げることが出来るんですよ。

解体工事で重機吊り上げ、超大型クレーン車

 

気になる費用を検証してみましょう

 

木造2階建の一般的な住宅で延べ床面積が30坪(99.17㎡)の解体工事を例に考えてみましょう。

【手壊し解体の場合】

数量 単位 単価(円) 小計(円)
 建物解体費 30 16,500 495,000
 手壊し割増分加算 30 14,500 435,000
 土間コンクリート 10 3,000 30,000
 鉄製ベランダ 5,000 30,000
 樹木伐採 1 75,000 75,000
 浄化槽 1 75,000 75,000
 合 計 1,140,000円

建物の解体費に手壊し割増分が加算されているのが分かります。
重機にくらべてどれだけ人件費が掛かるのかを計算して割増分が決まっていきます。
建物以外でも浄化槽や樹木も手作業で掘り起こすため、単価が高くなるのもしょうがないことですね。

 

【機械解体の場合】ラフタークレーン20t使用

数量 単位 単価(円) 小計(円)
 建物解体費 30 16,500 495,000
 土間コンクリート 10 2,000 20,000
 鉄製ベランダ 3,500 28,000
 樹木伐採 1 50,000 50,000
 浄化槽 1 35,000 35,000
ラフタークレーン20t 2 60,000 120,000
 合 計 748,000円

ラフタークレーンを2回(吊り上げ・吊り下ろし)に120,000円の費用が掛かりますが、手壊し分の加算がなくなり、建物以外の付帯物の撤去でも単価が下がります。

 

【費用の比較でわかったこと】

手壊しで解体を行うと作業時間が長く掛かる分、費用が高くなることは想像できますが、いったいどれだけの差額になるのか?一番気になるところだと思います。

下の表で比較してみますと、クレーン車を使い重機解体をおこなうと392,000円も費用が削減できることがわかりました。
これはあくまでも一例でありますので、すべての解体物件でこのような結果が出るとは限りませんが、建物の面積や、付帯物の項目が多い場合などは更に差額が出ることが期待できます。

工 法 解体費用
クレーン車未使用(手壊し) 1,140,000円
クレーン車使用(機械壊し) 748,000円
差 額 -392,000円

一般の木造住宅で比較検討しましたが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のような強固な造りの建物では更に差額が出てくることが予想できますの、解体業者と相談しながら工法の検討をされることをお勧めします。

クレーン車の使える条件は?

 

ここで考えなくてはいけないのがクレーン車が使えるかどうかですね。
以下の3点の条件をクリアできるのであれば解体工事費を安くできる可能性があります。

  1. 5m以上の道路幅
  2. 敷地上空に電線がない
  3. 敷地に重機を下ろせるスペースがある

クレーン車が使えるかどうかの判断は、経験のある解体業者であれば何となくは分かりますが、万が一使えないことがないように弊社ではクレーン業者さんに現地をみて頂くようにしています。

 

まとめ

ラフタークレーン車を使い重機を吊り上げたり、吊り下ろしたりすることが出来ると解体工事の費用を安く抑えることが可能です。
その場合、道幅や電線の有無などの条件をクリアしている必要があります。

経験のある解体業者であっても判断がつかない場合もありますので、後で重機が入らないから追加になります、なんてことにならないように、クレーン業者に現地を確認してもらうと良いでしょう。

木造の2階建てを解体する重機は7トンもの重量がありますのでクレーン作業には危険も伴います。
重機の吊る場所やバランスのとり方にも工夫が必要となりますので、経験と実績のある解体業者に相談されることをお勧めいたします。

 

 

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石井
私たち石井商事では、年間250件を超える解体工事を行っております。
とてもありがたいことに、現在でも6社のハウスメーカーさんとお取引があり多くの現場をまかせていただいております。
ハウスメーカーさんの厳しい施工基準に対応するという経験値も積んでいるので、サービスの質や技術には自信があります!

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